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アイリスが瀬戸内に家電工場 国内初、25年10月完成目指す

アイリスオーヤマの立地表明覚書締結式
アイリスオーヤマの立地表明覚書締結式
アイリスが瀬戸内に家電工場 国内初、25年10月完成目指す
 生活用品大手アイリスオーヤマ(仙台市)は11日、瀬戸内市が同市長船町土師に造成を計画している市営産業団地に、同社では国内初の家電工場となる「岡山瀬戸内工場」を整備すると発表した。工場には自動倉庫も併設する。2025年10月の完成を目指しており、総投資額は約100億円。同社工場の立地は中四国地方で初めて。

 市営「第2宮下産業団地」の分譲予定地約6万1千平方メートルを全て取得し、鉄骨6階延べ約15万平方メートルを新設する。着工は24年12月の予定で、従業員は200人。家電製品の生産品目は決まっていない。自動倉庫は同社グループで最大となる約8万個のパレット(荷台)を備え、中四国地方を中心とした西日本エリアの物流拠点として迅速な製品出荷につなげる。

 アイリスオーヤマは佐賀県鳥栖市や兵庫県三田市など国内9カ所に物流機能を併せた工場を持つ。家電製品は中国で生産しているが、新型コロナウイルス禍を踏まえてサプライチェーン(供給網)を見直す一環で国内生産を検討。巣ごもり需要などを受けて換気用サーキュレーターや液晶テレビといった各種製品の物流量増大にも対応するため、立地を決めた。

 この日、岡山県庁で大山健太郎会長、武久顕也市長、伊原木隆太知事が立地表明に関する覚書を締結。大山会長は「当社は生活用品から家電を手掛けるメーカーに変質しつつある。その一部製品を新工場で生産することで岡山の発展に貢献していきたい」と話した。

 アイリスオーヤマは1971年設立、資本金1億円、連結売上高6900億円(20年12月期)。グループ全体で国内15カ所、海外18カ所に工場を持ち、従業員1万5392人。

 岡山含めた採用進める、大山社長

 アイリスオーヤマの大山健太郎会長は11日、岡山県庁で会見した。一問一答は次の通り。

 ―瀬戸内市に立地を決めた理由は。

 当社の生産・物流拠点は地域の都心部から30キロ圏内に立地している。瀬戸内市は岡山市から車で30分と近く、過去の立地コンセプトとぴったりだった。土地の大きさなどもわれわれが求めていた条件に合っており、先月現地を訪れて一目ぼれした。

 ―家電製品を国内で手掛ける狙いは何か。

 サプライチェーンの問題もあり、その国で作れるものはその国で生産するというのが世界的な流れとなっている。原価は中国産に比べて高くなるが、国産ブランドが大きな効果を表すような商品をしっかり見極めて生産していく。

 ―地元雇用をどう考えている。

 当社はハイテンポで成長を続けており、人手不足が続いているが、この春には新卒で約650人を採用した。地元雇用などの詳細は決まっていないが、来年以降も新卒をベースに岡山の方々を含めた採用活動を進めていきたい。

(2021年05月11日 20時17分 更新)

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