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新車両導入計画?で注目度アップ JR西381系と水島臨鉄機関車

特急やくもとして走る「381系」を撮影するファン=高梁市高倉町田井
特急やくもとして走る「381系」を撮影するファン=高梁市高倉町田井
「381系」(左)と水島臨海鉄道の「DE70形ディーゼル機関車」
「381系」(左)と水島臨海鉄道の「DE70形ディーゼル機関車」
 岡山県内を走る二つの鉄道車両に愛好家の注目が集まっている。JR西日本の特急やくもとして旧国鉄時代から走り続ける「381系」と、倉敷市中心部と水島地区を結ぶ水島臨海鉄道の貨物輸送を50年支える「DE70形ディーゼル機関車」。どちらも新型車両の導入予定があり、沿線には現役の勇姿を記録しようとカメラを構えるファンの姿が見られる。

 撮影名所で知られるJR伯備線備中川面駅(高梁市)近くの鉄橋。新緑を背景にごう音を響かせ、特急やくもが高梁川を渡る。「国鉄型の特急車両は見栄えがする。走っている間に写真に収めておきたい」。4月下旬に沿線で撮影していた会社員男性(62)は神戸市から訪れたという。

 JR西によると、381系は伯備線が電化された1982年からやくもで活躍。曲線に対応する振り子装置を備え、カーブでも高速で駆け抜けることができる。今年3月のダイヤ改正に伴い、全国で唯一定期運用される旧国鉄型特急車両となった。

 水島臨鉄のDE70は71年製造。昨年、50周年を迎えた同社の歴史に沿うように、水島コンビナート発着の物流を支えてきた。コンテナ満載の貨車を力強く引く姿を沿線で撮影していた京都市の男子中学生(14)は「エンジン音や機械が動いているアナログ感がいい」と話す。

 これらの車両が注目を集める理由を、鉄道写真家白井崇裕さん(37)=岡山市=は「製造から40~50年たち、いつ新型に置き換わってもおかしくない。希少性が高まっている」と分析する。

 両社とも具体的な計画を明らかにしていないが、JR西は昨秋公表した2022年度末までの中期経営計画見直しで、やくも車両の新製を挙げている。水島臨鉄も最新型機関車「DD200」を導入予定。

 “引退”の時期が決まれば、沿線を訪れるファンの増加が予想される。懸念されるのは、一部による線路への立ち入りや迷惑行為だ。備中川面駅近くで農作業をしていた男性(68)は「撮影に来た人の路上駐車で通行できず困ったことがある」とこぼす。

 白井さんは「撮影は線路から一定の距離を保ち、私有地には入らないで」と呼び掛けている。

(2021年05月07日 18時05分 更新)

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