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現憲法が施行された終戦まもない…

 現憲法が施行された終戦まもないころ新制中学生が使った教科書から―。「おにいさんやおねえさんが、選挙の投票にゆかれるのをみて、みなさんはどんな気がしましたか」「国のことを、じぶんできめてゆくことができるのです」▼それから70年余りを経た今春、文部科学省の有識者会議が報告書をまとめた。改めて小中学校の段階から主権者としての意識を育むことが重要としている。2016年に選挙権年齢が18歳に引き下げられたのに続き、来年4月には成人年齢も18歳になるからだ▼残念ながら10代の投票率は国政選挙を重ねるたびに低下傾向にある。報告書は、主権者教育の「入り口」は幼い頃から社会の動きに関心を持つことにあると強調。取り組みの一つとして学校だけでなく家庭でもNIE(教育に新聞を)を進めるべきだとした▼とはいえ、いきなり子どもに「読みなさい」では逆効果になりかねない。まず新聞を間に親子で対話することから始めてはどうだろう。ファミリーフォーカスといわれる活用法だ▼親子で興味のあるニュースについて話す。4こま漫画でもかまわない。気に入った記事や写真を切り抜く。それをスクラップしても面白い▼コロナ禍2年目で迎えるきょうは「こどもの日」。巣ごもりのだんらんの中、家庭で新聞を広げる時間があってもいいのでは。

(2021年05月05日 08時00分 更新)

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