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2年ぶりの創元展岡山巡回展 開幕 エネルギーあふれる大作ぞろい

人物や風景を描いた大作を楽しむ入場者
人物や風景を描いた大作を楽しむ入場者
 全国規模の日展系洋画団体・創元会の「第80回創元展」岡山巡回展が4日、岡山市北区天神町の県天神山文化プラザで開幕した。昨年は新型コロナウイルス禍で東京本展、岡山展とも中止になり、2年ぶりの開催。写実から抽象まで多彩な大作がそろい、入場者を魅了している。9日まで。

 3月に東京・国立新美術館で開いた本展からの選抜作に岡山支部メンバーの出品作を加えた計103点。理事長の小川尊一さん(岡山大名誉教授)の「漁火(いさりび)」は夕暮れの鳥取砂丘でポーズを決める幽玄な女性像で、コロナ禍でモデルを頼めなかったため亡妻の写真を起こしたという。

 岡山支部は、異国の明るい街並みを描く理事の三村浩二さん、生命の営みを宇宙的なイメージで捉えた松田和子さんら30人が出品。昨年の日展で2度目の特選に輝いた池上わかなさんの女性像「零度」に見入っていた大学教授の男性(71)=岡山市北区=は「凛(りん)とした画面に引き込まれた。どの絵もエネルギーにあふれ、画家が込めた思いに興味がわきます」と感心していた。

 小川さんは「思うように取材に行けない中、各自が新たな表現に挑戦している。描き込みを重ね、充実した作品を見てほしい」と話した。入場無料。午前9時~午後5時(最終日は同3時)。

(2021年05月04日 19時14分 更新)

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