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時短開始、繁華街にぎわい消える 岡山市中心部 応じない飲食店も

店の明かりが次々と消えて閑散とした繁華街=3日午後8時5分、岡山市北区本町
店の明かりが次々と消えて閑散とした繁華街=3日午後8時5分、岡山市北区本町
立て看板を片付けて店じまいする居酒屋の店員=3日午後8時3分、岡山市北区本町
立て看板を片付けて店じまいする居酒屋の店員=3日午後8時3分、岡山市北区本町
時短開始、繁華街にぎわい消える 岡山市中心部 応じない飲食店も
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、岡山市中心部の飲食店の営業時間を午後8時までとする短縮要請が3日、始まった。期間は16日までの14日間。繁華街では営業終了に合わせて慌ただしく店じまいする動きが目立ち、大型連休のにぎわいが消えた。ただ一部には要請に応じない店や深夜まで客足が途絶えない対象エリア外の店もあり、効果に否定的な声も聞かれた。

 JR岡山駅東口近くの同市北区本町。大型連休は例年、大勢の帰省客や観光客で活気づく飲食店街もこの日は午後7時ごろからのれんを外したり、看板を片付けたりする店が相次いだ。

 「開けていた方が稼ぎがいいが、感染を抑え込むためには仕方ない」。海鮮居酒屋店長の石坪和司さん(39)が肩を落とした。通常は午前0時までの営業だが、4時間早く閉めた。友人と酒を飲んでいた同市の会社員男性(41)は「いつもならまだ飲んでいるが、感染拡大を防ぐため午後8時に切り上げた」と足早に立ち去った。

 営業時間の短縮は新型コロナ対応の改正特別措置法に基づき、岡山県が県内で初めて要請した。区域は同市北区の田町や中央町、表町など中心市街地の約1平方キロメートル。居酒屋やレストラン、バー、スナック、カフェなど約2500店が対象で、営業は午前5時~午後8時、酒類の提供も午前11時~午後7時にするよう求めている。

 罰則は適用されず、要請に応じた店には売り上げによって1店舗当たり1日2万5千~7万5千円、大企業には最大で同20万円の協力金が支給される。協力金を歓迎し要請に応じる経営者は少なくないが、イタリア料理店「イル ブルスケッタ」(同錦町)の経営者(46)は「協力金もあって応じたが、書き入れ時なのにこの先どうなるのか」と不安を見せた。

 一方、エリア内では通常通りの営業を続ける店も。「協力金では家賃や借り入れを賄えない。営業を続けないと店がつぶれる」と居酒屋の40代男性店長。対象外の区域でも深夜まで客が集まる酒場が少なからず見られ、エリア近くで友人2人と飲酒していた同市の会社員男性(37)「道を挟んで飲めたり、飲めなかったりする店があるのはやはりおかしい。本当に感染防止になるのか」と疑問を投げ掛けた。

(2021年05月03日 22時07分 更新)

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