山陽新聞デジタル|さんデジ

だいたい小学校低学年頃までの定…

 だいたい小学校低学年頃までの定番だろうか。「あおいそらにえをかこう」という歌がある。描くのは大きな船。雲の帆いっぱいに風を受けて「ボクらの島」へ出発する▼〈あしたは エイ! ヤァー!/あしたは エイ! ヤァー!/あしたはボクらの世界だ〉(作詞・一樹和美)。無限の空と変幻自在な雲に、どこまでも夢が膨らんでいきそうだ▼そんなふうにただ、空を見上げる時間を持つことは子どもたちに約束された権利である。日本も批准する国連「子どもの権利条約」第31条が、18歳未満の誰もが休んだり、遊んだりする自由を保障している▼余暇は成長に欠かせない営みだ。面白そうなことにわくわくしたり、友達と時間を忘れるほど何かに熱中したり、好きなだけぼーっと考え事をしたりする経験が、人生の起伏を歩き抜く強い足腰をつくる▼だがコロナ禍が長引き、子どもへの心への影響が深刻化している。国立成育医療研究センターの最新調査では小中高校生の15~30%にうつ症状がみられた。「放課後に友達と遊ばなくなりました」(小4)「宿題が増えてすきなことをする時間がない」(同)▼学ぶ権利に比べ、休み、遊ぶ権利を大人は軽んじがちだ。残念ながら活動自粛が続く連休だが、一度話し合えるといい。あした、君はどう過ごしたい? 広い空でも眺めながら。

(2021年05月03日 08時00分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ