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則井万寿雄の邸宅をギャラリーに 伯備線開通尽力 26日高梁に開館

則井邸をギャラリーに整備した孫の元幸さん。客間にはゆかりの品が並ぶ
則井邸をギャラリーに整備した孫の元幸さん。客間にはゆかりの品が並ぶ
則井万寿雄
則井万寿雄
 伯備線開通に尽力した高梁市出身の政治家則井万寿雄(1879~1936年)の邸宅で、岡山市出身の犬養毅元首相の選挙事務所としても利用された築200年以上の古民家(高梁市片原町)が26日、ギャラリーとしてオープンする。則井の功績を伝えようと、孫の元幸さん(75)=岡山市北区=が整備した。

 則井は高梁市川面町出身の元弁護士。県議を2期務めて議長も歴任、犬養死去後の34年に衆院補欠選で初当選した。市によると、伯備線の全線開通を当時の鉄道大臣に働き掛けて実現させ、豪渓駅(総社市)の名称は名勝・豪渓を売り出すために則井が名付けたとされる。

 備中松山城下に位置する邸宅は武家屋敷のたたずまいを伝える木造平屋で、元幸さんの実家。2017年に母の死去を機に片付けをしていた時、風呂敷に包まれた則井の遺品の中から、犬養と交わした書簡、鉄道関連の記念品の懐中時計やうちわなどを発見した。祖父を知ってもらい、城下町巡りの新たなスポットにもなればとギャラリー開設を思いつき、20年2月から準備を進めてきた。

 玄関と8畳の客間に展示ケースを置き、約50点を展示。犬養や備中松山藩の改革に活躍した山田方谷の額も飾られている。伯備線に面した庭に建つ土蔵はカフェに改装する予定で、元幸さんは「遺品を整理しているうちに話の中でしか知らなかった祖父を身近に感じるようになった。気軽に足を運んでもらえたら」と話している。

 26日を除いて土、日曜日を中心に午前10時~午後3時に開館。運営協力金200円が必要。

(2021年04月17日 16時17分 更新)

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