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お城好きなら目が離せまい。広島…

 お城好きなら目が離せまい。広島市は先月、広島城の天守閣を築城時の姿に木造で復元する方針を表明した。JR福山駅に面する福山城では来年の築城400年に向けて大改修が進む。山陽筋の城郭で天守閣を巡る新プロジェクトが相次いでいる▼戦災で失われた各地の天守閣が1950~60年代、復興した街の象徴として鉄筋コンクリートで再建された。それが老朽化で一斉に改修期を迎えているらしい▼これも魅力的な計画だ。岡山城天守閣の全面リニューアルである。6階建ての建物は耐震補強して内部を改装。展示には最新の映像技術も使い、歴代城主の宇喜多、小早川、池田氏が命運を決した関ケ原の戦いや、岡山市街の礎となった城下町の発展を体感できるようにする▼しかも展示監修は岡山市出身の歴史学者・磯田道史国際日本文化研究センター教授。「ぼくの歴史魂を燃やして、渾身(こんしん)の展示を作っていきたい」と特設サイト「さらば岡山城」に寄せた熱い思いに期待が膨らむ▼現在の天守閣は5月末で閉館。夏には工事のため本丸内にも入れなくなるという。最上階から市街を見渡す絶景も来年11月予定の再開までお預けになる▼岡山と福山、広島城の天守閣は戦前、同時に国宝指定されたつながりもある。それぞれの再生をまちづくりにどう生かすか。現代の知略も競い合いたい。

(2021年04月15日 08時00分 更新)

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