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どんな花にたとえられたいか、と…

 どんな花にたとえられたいか、と問われたら、今ごろの人は何を思い浮かべるだろう。「立てば芍薬(しゃくやく)、座れば牡丹(ぼたん)…」「芙蓉(ふよう)の顔(かんばせ)」などは少々古風か▼一方で、古来褒め言葉とされてきた「大和なでしこ」が今も使われるのは、おそらくサッカー日本女子の代名詞だからだ。2004年のアテネ五輪前に付いた代表チームの愛称・なでしこジャパンが、その後の活躍で定着した▼かれんな花姿以上に、ひたむきで芯が強いといった“在り方”が魅力で、選手たちに重なるという。今季のなでしこリーグはきょう、2部が開幕する。郷土勢の岡山湯郷ベルと吉備国大シャルムにはぜひとも奮闘してもらいたい▼女子サッカー界は変革の時を迎えている。プロの「WEリーグ」が今秋誕生するのに伴い、アマチュアリーグのなでしこも再編された。国体では22年に16歳以下の「少年女子」が創設されるなど裾野拡大の動きも進む▼日本サッカー協会の登録選手のうち女子は約3%。せっかくサッカーを始める子は増えたのに、中学校に女子サッカー部がないなどで続けられず、約3割がやめてしまうとの統計もある▼地域にサッカー少女の受け皿ができる。プレーを仕事にする。指導者を目指す。仲間が300種もあるというナデシコのように選択肢が増えていけば、花を咲かせる女性もまた、増えよう。

(2021年04月10日 08時00分 更新)

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