山陽新聞デジタル|さんデジ

三井E&S、玉野の造船大幅縮小 艦艇事業は三菱重へ譲渡契約 

三井E&S造船の玉野艦船工場=玉野市玉
三井E&S造船の玉野艦船工場=玉野市玉
三井E&S、玉野の造船大幅縮小 艦艇事業は三菱重へ譲渡契約 
三井E&S、玉野の造船大幅縮小 艦艇事業は三菱重へ譲渡契約 
 経営再建中の三井E&Sホールディングス(HD、東京)は29日、防衛省向け艦艇事業を三菱重工業(東京)に譲渡する契約を結んだと発表した。商船事業は常石造船(福山市)との資本提携で大筋合意し、完全子会社・三井E&S造船の株式の49%を売却する方向で詰めている。それぞれ10月1日に新体制に移行する予定。中核拠点の玉野事業所(玉野市玉)の造船事業は大幅に縮小し、船舶用エンジンなどで生き残りを図る。

 三菱重工に譲渡するのは、防衛省の艦艇や海上保安庁の巡視船といった官公庁船。玉野の生産設備の一部を移管し、三菱重工が玉野で建造や修繕を続ける。譲渡額は非公表。三井E&SHDは財務の改善などに充てる。玉野では主に「補助艦」と呼ばれる補給艦や輸送艦を手掛けており、護衛艦や潜水艦が中心の三菱重工は船種の拡大を図る。

 ばら積み貨物船などの商船事業は、常石造船と主要な条件で合意した。さらに細部を協議し、4月下旬の最終契約を目指す。10月以降も船舶の設計などは続けるが、建造は常石造船がフィリピンや中国に持つ工場か、中国大手・揚子江船業との合弁工場に委託する方針。

 10月以降、玉野に勤める三井E&S造船の従業員約700人のうち、約300人は三井E&Sグループ内で異動。約400人が三菱重工グループへ転籍となり、いずれも玉野で勤務する見込み。

(2021年03月29日 20時58分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ