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南風2000系、最後の勇姿 ダイヤ改正で岡山から姿消す

岡山駅を出発する南風2000系=12日
岡山駅を出発する南風2000系=12日
姿を消した“クジラ”のヘッドマーク。新型車両ではLEDで表示される
姿を消した“クジラ”のヘッドマーク。新型車両ではLEDで表示される
 〝クジラ〟のヘッドマークの「2000系」見納め―。JR瀬戸大橋線経由で岡山―高知間を結ぶJR四国の特急「南風」の車両が、今春のダイヤ改正で新型に統一され、本州側から姿を消した。ラストランとなった12日、岡山駅を出発する最終列車を取材した。

 午後7時45分、おなじみの「瀬戸の花嫁」のメロディーに迎えられて、列車が8番ホームに入線。高知のクジラを連想させるヘッドマークは存在感抜群、真っ先に目に飛び込んできた。ドアが開き、四国側から乗ってきたビジネスマンらが次々に降車した。

 出発までの時間は約20分間。重厚なエンジン音が響く中、待ち構えていた鉄道ファンたちが夢中でシャッターを切り続ける。後方車両の撮影を終え、慌ただしく前方へ。記者が遅れ気味で到着すると、30人くらいの人だかりになっていた。

 午後8時5分ごろ、ゆっくり、ゆっくりとホームを離れた。生憎(あいにく)の小雨となったが、わずかにぬれたステンレス製の車体は艶(つや)っぽく、いつも以上に格好よく感じた。ファンたちはカメラを向けたり、手を振ったりと、思い思いにラストランを見送った。

 2000系は、世界初の「制御付き振り子式気動車」として親しまれてきた。高松―高知間の特急「しまんと」でも使われきたが、同様に新型の2700系に置き替えた。JR四国は、一部の特急で2000系の使用を継続することにしている。

(2021年03月16日 16時44分 更新)

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