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「I氏賞」大賞に工藤あゆみさん 奨励賞は加瀬野さん 花房さん

(左から)工藤あゆみさん、加瀬野裕介さん、花房紗也香さん
(左から)工藤あゆみさん、加瀬野裕介さん、花房紗也香さん
 岡山県は9日、県にゆかりのある新進気鋭の美術家をたたえる第14回「I氏賞」の大賞に、美術作家の工藤あゆみさん(40)=イタリア在住、岡山市出身=を選んだと発表した。奨励賞は、美術作家の加瀬野裕介さん(34)=倉敷市在住=と、画家の花房紗也香さん(32)=同県奈義町在住=に決まった。

 工藤さんは、新型コロナウイルスでロックダウン(都市封鎖)となったイタリアでの生活を絵画と手紙で表現。「優しく、繊細な感覚から生み出される表現手法のさらなる広がりが期待される」と評された。2010年にイタリア国立カッラーラアカデミア美術大を卒業し、絵本作家の登竜門とされるボローニャ国際絵本原画展で2度入賞している。

 加瀬野さんはコロナ禍で流行した手作りマスクから着想を得て、造形の表からは自作のスニーカー、裏からは制作で使った道具を見せる斬新な手法で受賞。花房さんは縦1・94メートル、横3・9メートルの大画面を使い、油彩を基本にテキスタイルなどの装飾性を取り込み、室内外が入り交じる華やかな空間を創出した。

 贈呈式を17日にルネスホール(岡山市北区内山下)で開き、大賞に300万円、奨励賞に各100万円を贈る。

 I氏賞は、京セラ元会長の伊藤謙介氏(高梁市出身)の寄付を基に県が07年度創設した。次代を担う美術家の育成が目的で、18~40歳が対象。今回は県内外の35人が推薦され、書類選考を通過した11人の中から選考委員会(委員長・高階秀爾大原美術館長、5人)で決定した。

(2021年03月09日 12時03分 更新)

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