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サッカー岡山勢 閉塞感払う活躍で活気を

 サッカーの岡山勢の新しいシーズンが始まった。先陣を切ったJ2のファジアーノ岡山は2月28日、敵地で行われた栃木との開幕戦に2―0で快勝し、絶好の滑り出しを見せた。7日はホーム初戦となる金沢戦が岡山市のシティライトスタジアムである。

 まず欠かせないのは新型コロナウイルスの感染防止である。入場時の検温や出入り口へのアルコール消毒液配備など観客に対してはもちろん、選手らチーム関係者も万全を期してもらいたい。

 13人以上の選手をエントリーできない試合は中止となる。代替日を調整できない場合は、人数を満たせなかったチームが0―3の敗戦となる。コロナ対策が勝敗も左右するルールだ。

 観客数の制限などによるチーム経営への影響は大きい。昨季、無観客や50%制限で行ったホーム21試合の平均入場者は3千人余で、前年から7割近くも減った。おのずとグッズ収入なども伸びず、2020年度決算は赤字を計上する見通しとなっている。

 だが、そうした中でも昨シーズンにスポンサー企業から撤退、返金を望む動きはなかったという。チームがいかに地域に浸透しているかを図らずも示したと言えよう。選手との触れ合いが限られてはいるものの、動画配信などを工夫してファンの引き留めを図り、経営基盤を安定させる必要がある。

 何よりもファンが望むのは、チームの躍進に違いない。J2は12月まで42試合を戦う長丁場だ。22チームのうち、上位2チームがJ1に昇格するのは昨季と同じだが、昨季は見送られたJ3への降格枠が2チーム増えて4チームとなった。より厳しい戦いとなろう。

 17位に低迷した昨季、課題となったのは、リーグワースト2位に終わった得点力不足だった。新たに7選手を加え、宮崎キャンプなどで攻撃力を磨いた。その成果を2戦目以降も見せてもらいたい。

 一方、女子のなでしこリーグは再編のシーズンとなる。プロのWEリーグが今秋に開幕し、9チームが参入するためだ。1、2部と3部に相当するチャレンジリーグだった昨季までの構成を1部12チーム、2部8チームにする。

 昨季、チャレンジリーグ西地区5位だった岡山湯郷ベル、同6位の吉備国大シャルムは、ともに2部となった。来月10日に開幕し、10月まで2回戦総当たりで戦う。好プレー、好試合で地元の応援に応えてほしい。

 スポーツは人をつなぎ、地域を活気づける。コロナ禍で閉塞(へいそく)感が漂う状況だからこそ、選手の活躍が地域に力を与えてくれるはずだ。

 応援する側もスタンドに駆け付ける際はマスクを着用し、入場時なども距離を確保する。大声を出すといった感染リスクのある行動は避ける。そうした応援スタイルで選手にエールを送りたい。

(2021年03月03日 08時00分 更新)

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