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21年度中に運賃割引、適正化 岡山市の路線バス、法定協で方針

高齢者・障害者の運賃を半額にする方針などを決めた法定協議会
高齢者・障害者の運賃を半額にする方針などを決めた法定協議会
 利便性向上などを目指す路線バス改革プランについて岡山市や事業者らが話し合う法定協議会が1日、同市内で開かれた。プラン3本柱のうち路線再編議論を中断し、市負担による高齢者・障害者の運賃割引と、中心部の運賃適正化を先行して2021年度中に実施する方針を決めた。

 市内に路線を持つ9社の代表や有識者らが出席。路線再編の中断は新型コロナウイルス禍での議論は困難との事業者側の意見を踏まえた。今後、各社が再開の意向を示すまで先送りする。

 運賃半額割引は、市民が市内の路線バスと路面電車を利用する際に適用。IC乗車券「ハレカ」のシステムを活用する。市は21年度予算案に事業費約4億円を計上予定。システム未導入事業者への支援などで実施を急ぐ。

 中心部の運賃適正化は、過当競争で100円区間が広がっているとして値上げを協議する。特例法に基づく共同経営計画の策定が必要で、今後、事業者間で金額などを決める。ただ、宇野自動車は協議に参加しない意向を示した。

 大森雅夫市長は「市民の足を守る施策が具体化する意義は大きい。路線再編議論はコロナの収束を待って再開したい」と述べた。

 一方、意見交換では循環バス「めぐりん」を運行する八晃運輸がJR岡山駅前への乗り入れを国に申請したことに質疑が集中。一部事業者が法定協の議題にするよう求めたのに対し、市側は「許認可権は国が持っている」などと応じず、議論が紛糾した。

(2021年02月01日 20時32分 更新)

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