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前田「長く感じてしまった」 504日ぶりフル、徐々に後退

表彰式で写真に納まる1位の一山麻緒(左)と2位の前田穂南
表彰式で写真に納まる1位の一山麻緒(左)と2位の前田穂南
 大阪国際女子マラソンは31日、大阪市の長居公園周回コースで行われ、東京五輪代表の一山麻緒(ワコール)が2時間21分11秒で初優勝した。同じく東京五輪代表の前田穂南(天満屋)は自己ベストを18秒更新する2時間23分30秒で2位だった。3位に阿部有香里(しまむら)が入り、谷本観月(天満屋)は2時間31分7秒で9位。

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 504日ぶりの42・195キロは「長く感じてしまった」。優勝したMGC以来のフルマラソンだった前田は、こだわったタイム、そして勝負でも栄光の再現はならなかった。

 一山と五輪代表同士の一騎打ち。設定通りの日本記録(2時間19分12秒)ペースで13キロを通過した直後だ。「脚にきてしまい、きつくなった」と徐々に後退。一山に35秒の遅れを取った20キロを境に、目標の「2時間20分切り」は遠ざかっていった。

 ゴールタイムは3年前の大阪でマークした自己記録を18秒縮める2時間23分30秒。初体験の周回コースで、先頭争いから脱落した後も「粘って体を動かした」と話すように大崩れせず、まとめる力は見せた。だが今夏、ともに日の丸を背負うことになる1歳下のライバルには2分以上の差を付けられた。「悔しさはある」と短い言葉に感情がにじむ。

 昨年末に脚を故障し10日ほど走れなかった。「記録を狙う練習を積むか、負荷を軽くするか、中途半端だった」と武冨監督は悔やむ。何よりコロナ禍でこの1年間、脚づくりの土台となる米国での高地合宿を組めなかったことが響いた。

 レース後、あらためて「金メダル」を掲げた東京五輪の号砲まで188日。万全の準備を整える時間はまだある。

(2021年01月31日 21時49分 更新)

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