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豪雨被災の真備図書館が再開 待ちわびた住民が続々入館

復旧工事を終えた真備図書館。再開館初日から多くの住民が利用した
復旧工事を終えた真備図書館。再開館初日から多くの住民が利用した
西日本豪雨で被災した直後の館内(倉敷市提供)
西日本豪雨で被災した直後の館内(倉敷市提供)
 2018年7月の西日本豪雨で被災し、閉鎖を余儀なくされた倉敷市立真備図書館(同市真備町箭田)の復旧工事が終わり、30日に再開館した。災害から2年半余り。待ちに待った学びと憩いの場の復活に初日から多くの住民が訪れ、思い思いの時間を過ごした。

 鉄筋コンクリート2階(延べ1693平方メートル)の外観はそのままに、内装を中心に改修。書籍を取りやすくするため、被災前より15センチほど低い書架を採用した。再開事業費は約4億2700万円。

 市民や経済団体から寄せられた約1万2千冊を含む約10万冊を所蔵。同町地区ゆかりの探偵小説家・横溝正史(1902~81年)の親族らから300冊以上の寄贈を受け、横溝作品のコーナーもよみがえった。

 この日は開館の午前10時までに、親子連れら約100人が列をつくった。オープンすると、続々と館内に入り、お気に入りの本を探そうと1冊ずつ手に取ってページをめくったり、子どもに読み聞かせをしたりしていた。

 0歳と3歳の子どもと訪れた主婦(31)=同町=は「仮設図書館より本が多くて選びきれないほど。子どもと『また来ようね』と約束した」と喜んだ。

 豪雨で同図書館は約3・5メートルの高さまで浸水し、蔵書など約12万7千点が水没。19年7月から近くの公民館の一角に仮設の図書館を設けていた。藤井広美館長(60)は「被災者の方々にとって日常が戻ってきたと思える一助になれば」と話した。

 真備町地区で被災した公共施設は、19年4月に業務を再開させた市真備支所を皮切りに、学校や公民館も順次復旧。文化施設・マービーふれあいセンターは今年6月に再開する予定で、今秋までに全ての主要施設が再建する見込み。

(2021年01月30日 19時32分 更新)

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