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初の観光専門職短大 高松に開学へ 4月、即戦力の人材を育成

4月の開学に向け準備が進む「せとうち観光専門職短大」
4月の開学に向け準備が進む「せとうち観光専門職短大」
初の観光専門職短大 高松に開学へ 4月、即戦力の人材を育成
 観光を専門とした日本初の専門職短大「せとうち観光専門職短大」が4月に高松市内に開学する。観光の理論や外国語の学習に加え、香川県などの観光関連企業や団体での実習を重点的に行い、専門知識を備えた即戦力の人材を育成。瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)の開催などを契機に海外からも注目を集める瀬戸内エリアの観光振興に寄与していく。

 実践的な職業教育に重点を置く教育機関として2019年4月に制度化された3年制の「専門職短大」。20年10月に認可され、19年3月に閉館した高松勤労者総合福祉センター(高松テルサ、同市屋島西町)の施設を活用し、観光振興学科(1学年80人)を設ける。中四国で専門学校を展開する学校法人穴吹学園(同市)が運営し、和歌山大観光学部で客員教授を務める元日本航空マドリード支店長青木義英さん(72)が学長に就任した。

 「専門学校は実習、大学や短大は理論、と比重が分かれていた教育をバランスよく行えるのが強み」と青木学長。観光関連の企業や団体で実際の仕事を3~6週間ずつ、計3回体験する「臨地実務実習」が教育の核になるといい、毎回の実習ごとに講義で学んだ理論や知識に基づいて成果を検証し、専門的、実践的な技能を身に付ける。

 主な研修先はJR四国や高松空港をはじめ、香川県内を中心としたホテル、旅行会社、観光協会などを想定。観光プランの企画立案から商品開発、観光客への“おもてなし”まで、幅広い分野の技術習得を目指す。加えて、瀬戸内一帯を中心とした地域の風土や歴史、文化を学び、地域社会の魅力を創出できる人材も育成。22年に開催予定の第5回瀬戸芸にも積極的に参加する方針という。

 新型コロナウイルス禍の中での開学となるが、青木学長は「こういう時だからこそ、地域の観光の在り方や人を呼ぶ工夫など、学ぶことは多い。ウィズコロナ、ポストコロナという新たな時代に、地域の発展をリードできる人材を育てていく」と力を込めている。

(2021年01月30日 18時27分 更新)

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