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「潜り船」使ったノリ収穫最盛期 福山・内海沖合、風味は十分

朝日を浴びながら、ノリの収穫に励む漁師たち=28日午前7時29分、田島沖
朝日を浴びながら、ノリの収穫に励む漁師たち=28日午前7時29分、田島沖
 広島県内一の養殖ノリの生産量を誇る福山市内海町の沖合で、収穫が最盛期を迎えている。早朝の日の出を浴びつつ、漁師たちが「潜り船」と呼ばれる専用船で沖へ繰り出し、刈り取り作業に精を出している。

 田島漁協(同所)では8戸が養殖に携わる。昨年10月上旬に網(幅1・8メートル、長さ19メートル)約1万4千枚にノリの胞子を付着させ、11月末に沖合の漁場に設置。12月20日頃から収穫作業を始めた。

 1月28日は、午前7時ごろ、漁師が潜り船で箱崎漁港(同所)を出航。船首の器具で網を引き上げてそのまま前進し、船上部のカッターでびっしりと育ったノリを次々と刈り取った。同じ網で3、4回刈ることができ、作業は3月中旬まで続く予定。

 ノリは板ノリ(1枚縦21センチ、横19センチ)に加工される。同漁協は昨年比3割減の約4000万枚の出荷を見込む。少雨による海中の栄養塩不足や海水温の上昇で黒くならない「色落ち」がみられるが、内海町産特有の食感の柔らかさや風味などは十分という。

 水産問屋まるちょう(同所)の兼田和徳さん(36)は「口溶けの良さや磯の香りを楽しみ、味わってもらえれば」と話した。

(2021年01月28日 17時03分 更新)

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