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聴覚障害者の受診時 遠隔手話通訳 コロナ感染防止へ岡山市が導入

タブレット端末に映し出される手話通訳を見ながら、医師(右)から診断結果を聞く女性=岡山済生会外来センター病院
タブレット端末に映し出される手話通訳を見ながら、医師(右)から診断結果を聞く女性=岡山済生会外来センター病院
 新型コロナウイルス感染防止の一環で、岡山市は今月から、聴覚障害者が医療機関を受診する際、タブレット端末を使って遠隔手話通訳を受けられるサービスを始めた。昨年7月から当事者が感染の疑いがある場合に限定して展開していたが、対象を広げ利便性を高める。

 通常、聴覚障害者の通院時などには同市に登録する手話通訳者が同行するが、遠隔による対応で感染リスクを避ける。端末のテレビ会議アプリを活用し、患者と医師のやり取りを離れた場所にいる通訳者が仲立ちして、双方の意思疎通を支援する。同市が受診希望者から相談を受け、端末を貸し出す。利用は無料。

 22日は同市内の60代女性が岡山済生会外来センター病院(同市北区伊福町)での受診に合わせて利用した。医師が「この前受けた胃カメラの結果は経過観察でよさそうです」と話すと、女性は端末に映し出される通訳者の手話を見ながらうなずいていた。

 約20分の診察を終え、女性は「先生の話が理解できるか心配もあったが、肩こりの悩みも相談できた。他の人にも勧めたい」と満足そうだった。

 岡山県障害福祉課によると、県内の他の自治体でも医療機関の受診に合わせた遠隔手話通訳の導入準備が進められているという。

(2021年01月23日 18時56分 更新)

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