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「愛あるツッコミ方」教えて 「なんでそんなん大賞」募集

「なんでそんなん大賞」の特設サイトを紹介する中野さん
「なんでそんなん大賞」の特設サイトを紹介する中野さん
 家族や友人らのちょっと不思議な行動を、愛情のある面白さで切り返したことはありませんか。そんなエピソードについて競うコンテスト「なんでそんなん大賞」が開かれる。他者を優しく受け入れる機運の向上につながればと、岡山県早島町の生活介護事業所が初めて企画。2月6日まで写真やエピソードを募り、審査のうえで6点を表彰する。

 募集するのは、「なんでそんなん」と思えるような他者の行動に対し、ツッコミを入れて面白く捉えることが条件。行動を否定したり中傷したりはせず、包み込むようなユニークさを求めている。年齢や性別、居住地などは問わず、誰でも参加できる。

 企画した生活介護事業所「ぬか つくるとこ」(同町)は、利用者の実際のケースを基に具体的な応募例をホームページに掲載。たびたび強盗犯になりきる人について「偶然そこにいる者は演技を強要されるが、それは彼の輝く大切なひととき」とし、別の人が扉と床の隙間に画用紙を差し込む行動は「日々の楽しみとして取り組んでいるように見えるが、その意図は本人にしか分からない」と記述している。

 応募は特設サイトの投稿フォームにアクセスしたうえで、行動内容やエピソードなどを記入し、写真があれば添える。県内の福祉や教育、美術関係者ら5人が審査し、2月21日に大賞1点と審査委員賞5点を発表。大賞には地元産の米1俵(60キロ)やみそ6キロといった賞品が贈られる。

 同事業所は2013年に設立し、現在は知的や身体障害などがある20~60歳代の約50人が通う。運営を通じて他者のこだわりや癖を排除せず、ポジティブに捉える大切さを感じていることがコンテストの発案につながった。

 同事業所代表の中野厚志さん(48)は「こだわりなどは、周りの感じ方によっては煙たがられることもある。楽しさに変えることができれば、みんなが生きやすい社会になるはず」と話す。

 問い合わせは同事業所(086―482―0002)。

(2021年01月14日 18時21分 更新)

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