山陽新聞デジタル|さんデジ

「今できること」を見つける 2020年を振り返って

2021年は成長できる年に(May_Chanikran/stock.adobe.com)
2021年は成長できる年に(May_Chanikran/stock.adobe.com)
妹尾真由子さん
妹尾真由子さん
 2021年がスタートしてはや2週間が経ちました。20年は、新型コロナウイルス感染拡大により、世界全体が辛く苦しい思いをした1年でした。昨年の年明けには、このような事態を全く想定しておらず、私自身にとっても戸惑いの多い1年となりました。

 振り返れば、昨年4月の緊急事態宣言後、決まっていたロケや情報番組もなくなり、5月に予定していた映画「燃えよ剣」も公開延期…。予定していたロケの受け入れはもちろんのこと、新規の問い合わせも全くない状況が続きました。先が見えない不安に押しつぶされそうになった時もありました。

 それでも、前向きに考えようとアフターコロナを見据え、ホームページ上のロケ地情報の更新や、ロケ地に活用できそうな新規物件のリサーチなど、普段忙しくて時間を割けないところへ注力したり、withコロナを想定し、新型コロナウイルスの感染予防や撮影の受け入れ方法について検討したりして過ごしました。

 8月のお盆明けからは、感染予防対策を講じた上で延期や中断になっていた撮影やロケハンを再開。撮影の際、演出上、密になる場面を描く際は、寒い中でもこまめな手洗いやアルコール消毒を徹底し、撮影中以外はマスクを完全着用するなど、感染予防に努めてもらいました。地元の方々の理解と協力があってこそフィルムコミッション活動は成り立つのだと再認識した時期でもありました。

 一方で、撮影を受け入れる際は、「クラスターが起きたらどうしよう…」といった精神面での負担が思っていた以上にのしかかり、ロケの誘致をしない方が良いのではないかという思いがよぎることもありました。

 しかし、新型コロナウイルス感染者を「出さない」「出させない」とキャストや地元支援者を含めた全ての撮影関係者が強い意志をもち、とまどいながらも新たな生活様式を取り入れ、撮影に臨んだことは、忘れることのできないものになったと感じています。

 今年は少しでも明るい1年になってほしいと願った矢先、感染拡大や緊急事態宣言の発令などまだまだ不安な状況は続きます。でも「今できること」を見つけながら、来年またこのコラムで、1年を振り返ったときに、仕事でも人としても、成長できたといえるようにしたいと思います。

 また、普段の仕事の際に強く思っている「『できない』は言わない」「当たって砕けろ」精神で、多くのことにチャレンジしたいと思っています。まずは、本コラムをコンスタントに更新できるように頑張ります!

 ◇

 妹尾真由子(せのお・まゆこ) 2013年に矢掛町役場に入り、16年から岡山県観光連盟に出向して映画やテレビのロケ誘致をする県フィルムコミッション協議会の活動に携わる。18年春、同協議会初の専任職員に就いた。休日は、ロケに活用できるスポットがあるか把握するため、県内をくまなく巡る「一人ロケハン」にいそしんでいる。奈良県立大地域創造学部卒。岡山県矢掛町出身。1986年生まれ。

(2021年01月14日 11時23分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ