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年下の知人と大学入試の昔話をし…

 年下の知人と大学入試の昔話をしていて「1期校・2期校」の言葉が通じなかったことがある。考えてみれば、1979年の共通1次試験導入を機に、その区分が姿を消して約40年。初期の“共通1次世代”の身には、時の流れが実感をもって迫ってくる▼大学入試制度は、時代とともに変遷を続けてきた。難問奇問の排除、入試の多様化、思考力や表現力を問うため…とさまざまな狙いが打ち出され、その都度、若者たちが新たなる関門に挑む▼とりわけ、大人たちに翻弄(ほんろう)されたのが今年の受験生だろう。大学入試センター試験の後継として今週末から初めて実施される大学入学共通テストである▼導入される予定だった国語と数学の記述式問題は、採点のばらつきを防ぐ策を示せず取りやめとなり、英語の民間試験活用も受験会場の有無などで地域による不公平が生じるとして撤回に至った。受験生は随分やきもきしたことだろう▼加えて、新型コロナウイルスの感染が急拡大する状況下である。会場ではマスクを常に着用し、休憩時の友人との会話も控えるよう求められる。当日まで体温や体調の変化に神経を使う本人や家族の気苦労も並大抵ではないはず▼落ち着かない中で迎えた受験シーズン。気の利いた助言は何も浮かんでこないけれど、こんな状況だからこそ平常心で臨んでほしい。

(2021年01月14日 08時00分 更新)

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