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裸祭り「五薬守り」授与へ 西大寺観音院、御利益届けたい

五薬守りを一つ一つ作る坪井住職(右)ら
五薬守りを一つ一つ作る坪井住職(右)ら
 500年以上続く裸祭り「西大寺会陽」で知られる西大寺観音院(岡山市東区西大寺中)は2月、疫病などを治めるとされ、宝木(しんぎ)と共に裸衆の渦に投げ込まれる生薬「五薬」が入った護符・五薬守りを1万個限定で市民らに授与する。同観音院では宝木と一緒に包むものをこれまで明かしてこなかったが、新型コロナウイルスの影響で裸衆による宝木争奪戦が中止となり、初めて五薬を公開して授与することを決定。「会陽に参加できない人にも御利益を届けたい」としている。

 五薬は、朝鮮ニンジンや菖蒲(しょうぶ)根、ブクリョウなどを乾燥・粉砕した5種類の生薬で、同観音院によると、仏教ではそれぞれの生薬が疫病などの“鬼”を鎮め、邪気をはらう効果があると伝えられている。会陽では例年、宝木と共に守護札「牛玉紙(ごおうし)」で包んで投下しているが、宝木以外の包みの中身は歴代住職のみ知ることができるよう受け継がれてきた。

 同観音院では2月20日の会陽が宝木争奪戦の中止などで規模縮小される中、参加を心待ちにしていた約1万人の裸衆に福をもたらし、コロナ禍で疲弊した社会を照らそうと、五薬をお守りとして配ることを決断。牛玉紙で包み、手のひらサイズの護符に仕上げた。

 授与期間は原則2月7~19日の午前9時~午後4時。まわしやさらしを手に境内を練り歩いて邪気を鎮める「地押し修行」をして志納金を納めた人に本堂窓口で配る。複数必要な場合は一つ千円を追加すれば購入できる。女性も参加可能。

 坪井綾広住職(44)は「五薬の功徳で疫病がなくなり、人々が安心できる世の中になれば。かばんに入れるなどして身に着け、御利益にあやかってほしい」と話している。

 問い合わせは同観音院(086―942―2058)。

(2021年01月13日 20時48分 更新)

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