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初の国産自動車、岡山で復元検討 表町商店街連と天満屋 路線バスに

山羽式蒸気自動車の5分の1サイズの模型(トヨタ博物館蔵)
山羽式蒸気自動車の5分の1サイズの模型(トヨタ博物館蔵)
 1904(明治37)年に岡山市・表町3丁目地区で生まれた初の国産自動車「山羽式蒸気自動車」の復元を、同市表町商店街連盟(同市北区表町)と天満屋(同)が検討している。同地区で新市民会館が2023年夏ごろにも開館するのに合わせて市中心部を走る路線バスに仕立て、観光客を呼び込みたいという。

 構想では、既存のガソリン車を環境に優しい電気自動車に改造。岡山県産の木材を使い、外観などを再現する。10人乗り程度でJR岡山駅前から表町、後楽園、岡山城などを結び、観光客を運ぶ。事業は行政機関と調整の上、県内企業の協力を得ながら進める方針。復元費用や事業主体は今後詰める。

 山羽式蒸気自動車は、3丁目地区で電気機器の工場を営んでいた発明家・山羽虎夫(1874~1957年)が製造。タイヤのトラブルや資金難で量産化には至らなかった。車両は現存しないが、トヨタ博物館(愛知県)によると、全長約4・5メートル、全幅約1・8メートル、全高約2・2メートル、最高時速は8キロ。「1898年にフランス製の自動車が日本に伝来してわずか6年後に完成させた純国産自動車。日本自動車史の黎明(れいめい)期における革新的偉業だった」(同博物館)という。

 天満屋は「400年以上の歴史を持つ表町は、城下町・岡山の歴史と文化の中心。復元によって地域の偉人を顕彰し、観光振興につなげたい」としている。

(2021年01月09日 16時48分 更新)

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