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冬休みが終わり、学校で友達に再…

 冬休みが終わり、学校で友達に再会するこの時季、話題の一つが「お年玉」では。「いくらもらった?」「もう使ったよ」。どんな会話が交わされているだろう▼お年玉は正月に迎える年神様から与えられる魂が由来とされる。神様に供えた餅を雑煮で食べて、体におさめることで生きる証しとした。お年玉は「年頭にあたって今年精一杯(いっぱい)生きる活力を生みだす手形であった」(永田久著「年中行事を『科学』する」)▼お年玉にも時代の波は訪れている。キャッシュレス化である。金融教育に取り組む日本ファイナンシャルアカデミー(東京)が昨年11月、子どもを持つ男女300人に行った意識調査が興味深い▼お年玉のキャッシュレス化の是非を問うたところ、賛成派が51%を占め、これまでの調査で最多だった。理由は「支払いが便利」に加え、新型コロナを踏まえ「感染リスクを軽減できる」「帰省自粛で会えなくても贈れる」との意見も目立った▼一方、反対派では「お金のありがたみ、価値が分からない」が圧倒的に多かった。「情緒がない」との声も根強い。もっとも、デジタル世代の現代っ子からすれば、神様の魂だ、情緒だと言われてもピンとこないか▼〈貯蓄型浪費型ありお年玉〉山田弘子。使い方はさておき、自分にとっての活力を生みだすお年玉であってほしいと願う。

(2021年01月09日 08時00分 更新)

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