倉敷市真備町地区で被災者支援を続けるボランティアがいる。岡山市中区の山本聡之さん(66)。住宅再建の手伝いや清掃、各種申請の援助など、昨年末で活動は440回を数え、ほぼ2日に1日のペースで続けてきた計算になる。行政に相談できない被災者の悩みを直接聞き取りして必要な支援を行うスタイルを貫き、山本さんは「『助けて』と声を上げられない人はまだまだいる」と支援継続を誓う。6日で西日本豪雨から2年半―。
昨年12月中旬、トレードマークの赤いキャップをかぶった山本さんが被災者で1人暮らしの60代女性と話していた。まび記念病院(倉敷市真備町川辺)のすぐ近く。ここに女性の住宅と店舗、倉庫などがあったが、2階まで水に漬かったため取り壊しさら地にした。
運営から現場へ
女性はボランティアセンターに相談したが「できない」と断られることが多かったという。片付けなどは何とか自分で、と頑張ってきたものの、業者を頼むと高額になり、友人に依頼するのも難しくなってきた。昨年11月、ボランティア団体をまとめた「晴れの国たすけあいプロジェクト@真備」を通じて山本さんを紹介された。
この日は倉庫に置いてあるガラスのショーケースなど廃棄処分する物を山本さんの軽トラックに積み込んだ。女性は「身内も被災者で頼れなかった。一人で落ち込んでいたけれど、山本さんに会って元気がもらえた」と喜ぶ。
山本さんが岡山大の事務職員を退職した2018年、西日本豪雨は発生した。防災士の資格を持っていた山本さんは、岡山市東区で日赤岡山県支部の防災ボランティアとして参加した後、9月に倉敷市真備町地区に入った。
最初はボランティアセンターの運営に携わったが、しばらくして「現場を知らなければ」と実際に活動する側に回った。そこには、行政やボランティアに助けを求めることができず、たくさんの被災者が心に傷を負って立ち尽くしていた。
軽トラも購入
「あそこの家の高齢者が引きこもっている」。そういった情報を受け、自分で出向いて直接話を聞き、困っていることを掘り起こす。「年金生活だから時間はたくさんある」と山本さんは笑うが、手間と時間がかかる。同じように退職した仲間7人と活動を続けてきた。
住宅の壁の取り壊しや床の張り替え、掃除や片付けなど、知り合いから教えてもらいながら実践するうち、知識も技術もアップした。工具はもちろん、軽トラックまで購入した。すべて支援のためだ。
真備町地区の支援と並行して、局地的豪雨に見舞われた新見市と、台風で被災した長野市に出向いて復興活動に加わったほか、昨年の7月豪雨で甚大な被害を受けた熊本県にも支援物資を届け、ボランティア活動は延べ530回を超えた。
熊本県では県外ボランティアの受け入れを見送るなど、新型コロナウイルスは被災地支援にも影響を及ぼしている。そんな状況にも負けず、新年も4日から活動をスタートした。「行政や大きな団体が手の届かないところをやっていきたい」と山本さん。「困っている人が待っているから」と今後を見据える。
昨年12月中旬、トレードマークの赤いキャップをかぶった山本さんが被災者で1人暮らしの60代女性と話していた。まび記念病院(倉敷市真備町川辺)のすぐ近く。ここに女性の住宅と店舗、倉庫などがあったが、2階まで水に漬かったため取り壊しさら地にした。
運営から現場へ
女性はボランティアセンターに相談したが「できない」と断られることが多かったという。片付けなどは何とか自分で、と頑張ってきたものの、業者を頼むと高額になり、友人に依頼するのも難しくなってきた。昨年11月、ボランティア団体をまとめた「晴れの国たすけあいプロジェクト@真備」を通じて山本さんを紹介された。
この日は倉庫に置いてあるガラスのショーケースなど廃棄処分する物を山本さんの軽トラックに積み込んだ。女性は「身内も被災者で頼れなかった。一人で落ち込んでいたけれど、山本さんに会って元気がもらえた」と喜ぶ。
山本さんが岡山大の事務職員を退職した2018年、西日本豪雨は発生した。防災士の資格を持っていた山本さんは、岡山市東区で日赤岡山県支部の防災ボランティアとして参加した後、9月に倉敷市真備町地区に入った。
最初はボランティアセンターの運営に携わったが、しばらくして「現場を知らなければ」と実際に活動する側に回った。そこには、行政やボランティアに助けを求めることができず、たくさんの被災者が心に傷を負って立ち尽くしていた。
軽トラも購入
「あそこの家の高齢者が引きこもっている」。そういった情報を受け、自分で出向いて直接話を聞き、困っていることを掘り起こす。「年金生活だから時間はたくさんある」と山本さんは笑うが、手間と時間がかかる。同じように退職した仲間7人と活動を続けてきた。
住宅の壁の取り壊しや床の張り替え、掃除や片付けなど、知り合いから教えてもらいながら実践するうち、知識も技術もアップした。工具はもちろん、軽トラックまで購入した。すべて支援のためだ。
真備町地区の支援と並行して、局地的豪雨に見舞われた新見市と、台風で被災した長野市に出向いて復興活動に加わったほか、昨年の7月豪雨で甚大な被害を受けた熊本県にも支援物資を届け、ボランティア活動は延べ530回を超えた。
熊本県では県外ボランティアの受け入れを見送るなど、新型コロナウイルスは被災地支援にも影響を及ぼしている。そんな状況にも負けず、新年も4日から活動をスタートした。「行政や大きな団体が手の届かないところをやっていきたい」と山本さん。「困っている人が待っているから」と今後を見据える。
(2021年01月04日 19時34分 更新)
























