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【ファジ】退団3選手らに思い聞く 最終戦後の涙の理由

 サッカーJ2ファジアーノ岡山を今季限りで椋原健太、後藤圭太、武田拓真の3選手らが退団する。最後のゲームとなった甲府戦で流した涙の理由やファジアーノでプレーした思い出を、チーム解散式(21日)後に聞いた。一方、来季も引き続きプレーすることが決まった喜山康平選手は「ホーム、アウェーにも来ていただいて感謝しかない。来年は恩返しできるような1年にしたい」と語った。

椋原健太選手「J1昇格のため残った選手に声援を」


椋原健太選手
椋原健太選手

 ―今シーズンを振り返っていかがですか?

 きつかったー。やっと終わった。サッカーに集中し、体に気を使ったシーズンだった。やり切った感、燃え尽きた感はどのシーズンよりもある。特にこの半年間が濃かった。結果としては本当に申し訳ないと言うしかないです。

 ―最終戦の甲府戦(20日)の後は涙も見せていました。

 ミスったんだよなー(笑)。自分自身、まだサッカーをするかどうかも決めていないですし、この試合が最後になるかもしれないんだなと思うと、ラスト5分はうるっとくるものがあった。(試合後、赤嶺)真吾さんに「ありがとうございました」と言って、(後藤)圭太くんに言ったらそこで涙が出て…。(上田)康太くんまでたどり着かなかったですね。自分の中で一区切りがついちゃった感がある。しっかりと休んで、考えたいなと思う。

 ―今後は?

 一つ言えるのは徹さん(長澤前監督)には相談しなかったです。絶対に「サッカーやれ」と言われるんで(笑)。1回、自分でどうしたいか考えたいし、家族とも話し合いたいです

 ―ファジアーノはどんなクラブだと感じましたか?

 良いクラブ。サッカーに純粋に向き合う姿勢も素晴らしい。しかし、まだまだ足りないことがあるとサッカー以外の面でも感じました。もっとリラックスしてやっていい部分は、会社でもピッチでもあるのかなと。でもみんながサッカーにひたむきでした。クラブスタッフがファジアーノを思う気持ちはどのクラブよりも感じましたし、愛を感じました。本当に充実感を持って楽しく過ごせました。

 ―サポーターへのメッセージを。

 最後、スタジアムで皆さんの声援の中でプレーしたかったな。後押しを受けて…。その声援を残ったプレーヤーたちをJ1に上げるために注いでほしいです。

後藤圭太選手「早くJ1にたどり着いてほしい」


後藤圭太選手
後藤圭太選手

 ―今季最終戦の甲府戦は素晴らしいゲームでしたね。

 気持ちを込めてプレーしました。試合前にどんな結果になるかは分からないですけど、希望を持てるというか、サポーターの方に何かを感じてもらえるような試合にしなければいけないという気持ちで挑みました。「チームにパワーを与えたいから圭太を先発で使う」と(監督に)言われて「やるしかない」という感じで試合に向かいました。

 ―試合後はみんな泣いていた。

 ちょっとですね(笑)。(椋原)健太がハグしてきて、あいつが先に泣いていた。その瞬間に一気にスイッチ入って、ウワッーと涙が…。

 ―椋原選手は後藤選手の顔を見て涙が出たと言っていました。

 健太はあまりそういうタイプではない。淡々とプレーする人間なんで。でも内側に秘めていた思いはすごかったんだなと一瞬で感じました。お互いファジアーノ最後の試合なので。

 ―今後については?

 プレーを続けたいです。まずトライアウト受けて待つだけですね。

 ―後藤選手にとってファジアーノはどんなチームだった?

 本当に実績も何もないところから、ここまでキャリアを築けたのはファジアーノがなければない。めちゃくちゃ感謝しています。死ぬまでめちゃくちゃ良い思い出です。またどんな形でも戻ってきたい。すごく大切なクラブです。

 ―どんなクラブであってほしい?

 J1に昇格すればサポーターの方ももっと盛り上がって、サッカー熱がすさまじい街になるはず。そこに1年でも早くたどり着いてほしい。後はクラブが大切にしている「子どもたちに夢を」は僕も大好き。そこはこれからも大切にしてほしいです。

武田拓真選手「サッカーは続けるつもり」


武田拓真選手
武田拓真選手

 ―今季限りでの退団が決まりました。

 正直悔しい思いがあるのと、このチームで長くプレーしたかったというのが正直な思いです。

 ―契約満了を聞いた時の気持ちはどうでしたか?

 自分の中では(思ったように)プレーできていないですし、チームのためになれなかった。自分の価値を示すことができなかったというのが自分の中にあったので、覚悟はしていました。でも言われたらちょっと…。

 ―今年はけがが多かった。

 今まで大事なところでのけがが多いのではと自分でも感じていました。今季はシーズン中に復帰できたけど、そこから試合に絡むことができなかったのは自分の力不足かなと思います。

 ―今後については?

 気持ちは切り替えています。やれることはやって、楽しむということを忘れずにプレーをしたいです。

 ―サポーターに向けてメッセージを。

 岡山では、自分のプレーを満足にみせられなかった。この先もサッカーは続けるつもり。映像や現地で自分のプレーを見せられるようにもっと成長するので応援よろしくお願いします。

喜山康平選手「来年は恩返しの1年に」


喜山康平選手
喜山康平選手

 ―今シーズンを振り返っていかがですか?

 悔しさ、ふがいなさが残るシーズンでした。

 ―故障に悩まされましたね。

 サッカーに生きている人間なので絶望を感じる日もあれば、ちょっと良くなる日は幸せだなと思える日もあった。いろいろな人の協力で、サッカーができ、スタジアムに戻ることもできた。周りの方の支えの力を感じました。ここからという時に、またけがしたのは残念でした。チームが苦しい中で力になれないのがふがいなくて…。こんなに長くピッチを離れたことはなかった。練習していて、試合に出られないのは諦めがつくんですけど、見るしかなくて…。チームの力になれなかった。

 ―サッカーへの情熱が改めて高まったのでは。

 (けが後)1回戻ることができたので、スタジアムでサポーターの皆さんの前で試合をできる喜びは本当に代えがたいと改めて思った。コロナ禍でみんな大変な中、少しでも勇気とか元気、希望を与えられる存在でありたいと思っていた。それができず悔しい思いをしたが、来年はそういう存在になりたい。ピッチに立てればチームにプラスのことをもたらせると思う。

 ―サポーターへメッセージを。

 コロナ禍で大変な人がほとんどだと思います。そんな中、ホーム、アウェーにも来ていただいて感謝しかない。来年は恩返しできるような1年にしたいです。

(2020年12月28日 17時05分 更新)

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