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宇治高の見尾さんに文科大臣賞 吃音症の克服体験を全国発表

文部科学大臣賞に輝いた見尾さん
文部科学大臣賞に輝いた見尾さん
 高梁市立宇治高3年見尾緩菜さん(18)が「第68回全国高校定時制通信制生徒生活体験発表大会」で優秀賞の一つ、文部科学大臣賞に輝いた。言葉がスムーズに出ない吃音(きつおん)症を高校の同級生や教諭の協力で克服したと振り返り、困難にくじけず挑戦し続ける大切さを訴えた。

 タイトルは「話すことを『封印』していた私が」。見尾さんは小学校で極度の人見知りになり、中学校では人との会話を避け続けていたという。自らのそんな「封印」を解くきっかけになったのが宇治高だった。

 話し終わるまで待ってくれる級友。発音のこつを熱心に教えてくれる教諭。言葉が詰まっても懸命に話そうとする同じ吃音症の男子生徒…。周囲の人たちに支えられ、全校生徒の前で発表を行えるまでになった経験をつづり、「苦手でも勇気を出して挑戦すればいつだって『封印』を解ける」と呼び掛けた。

 全国高校定時制通信制教育振興会などが主催する大会は、各都道府県の予選を通過した代表57人が参加。新型コロナウイルスの影響で、今年は会場での発表を見送り、作文審査が行われた。

 見尾さんは「自分の考えをこれからもしっかりと伝え、これまでの体験を吃音で悩んでいる多くの人に知ってもらいたい」と話す。

(2020年12月27日 16時34分 更新)

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