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芳泉高美術部が浮世絵作りに挑戦 カルチャーゾーンの風景題材

制作しながら相談する芳泉高美術部員
制作しながら相談する芳泉高美術部員
「カルチャーゾーン三十六景」のうち、岡山城を描いた作品
「カルチャーゾーン三十六景」のうち、岡山城を描いた作品
 芳泉高(岡山市南区芳泉)の美術部員が、岡山県立美術館や後楽園などの文化施設が集まる市中心部のカルチャーゾーンの風景を題材に、令和の浮世絵作りに挑戦している。葛飾北斎の「富嶽三十六景」にちなみ、「カルチャーゾーン三十六景」と命名。3年がかりで制作しており、本年度末の完成を目指して追い込みに励んでいる。

 描いているのは、後楽園(北区後楽園)や岡山城(同丸の内)、県立美術館(同天神町)、岡山シンフォニーホール(同表町)など。カルチャーゾーンの名建築や観光スポットを取り上げている。

 これまでに24作が完成し、本年度は締めくくりの12作を制作中。卒業生も含めると総勢22人が参加し、本年度は部員13人が携わる。黒くはっきりとした輪郭線と鮮やかな色づけで浮世絵の世界観を表現している。

 岡山城を描いた作品では、天守閣を奥に描き、手前に歌舞伎役者風に見えを切る女子高生を大きく配置して遠近感を演出。構図も工夫して浮世絵らしい大胆な作品に仕上げている。

 作品制作は、大学で日本画を学んだ顧問の平尾教人教諭(40)が発案。浮世絵が江戸時代最先端の複製技術である版画で刷られたことから、現代の最先端を行くデジタルで制作。部員たちは版木や彫刻刀の代わりにパソコンとペンタブレットで描いている。

 プロジェクトは2018年の夏に開始。ゾーン内の文化施設とも連携し、今年7月に開かれた中間報告会には県立美術館や林原美術館(同丸の内)、夢二郷土美術館(中区浜)の職員が参加。生徒の作品を見てアドバイスした。

 現部長の2年佐藤美月さん(17)は「鑑賞した人が実際に足を運びたくなるような三十六景を完成させたい」と意気込む。

 作品は完成後、題材になった文化施設での展示を予定している。

(2020年12月23日 17時08分 更新)

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