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富岡鉄斎の華麗なる作品見て 新見美術館で企画展開幕

富岡鉄斎の水墨画などが並ぶ会場
富岡鉄斎の水墨画などが並ぶ会場
展示されている砂原さんの遺作
展示されている砂原さんの遺作
 文人画家・富岡鉄斎(1836~1924年)の水墨画などが並ぶ短期企画展「華麗なる日本画コレクション<富岡鉄斎>」が4日、新見美術館(新見市西方)で開幕した。30~80代ごろに鉄斎が手掛けた約50点が並び、日本画ファンらが見入っている。20日まで。

 掛け軸「十六羅漢像図」は仏教を開いた釈迦(しゃか)の弟子の姿を力強く表現。中国の詩人・陶淵明(とうえんめい)の「桃花源記」を基にした「武陵桃源図」は、絹地に描かれた桃源郷が鮮やかに輝く。儒学や国学に通じた鉄斎が自作の詩をしたため、絵を添えた作品も並ぶ。

 農業女性(41)=哲西町=は「鉄斎の高齢になってからも力強い線が印象的。余白のある絵は心に残り、言葉や教訓も響く」と話した。

 今年開館30周年を迎え、所蔵品の中心である鉄斎作品を見直してもらおうと企画した。市出身の鉄斎研究家で開館に尽力した横内正弘さん(故人)が、寄贈したコレクションを軸に展示している。

 また、京都・東寺の長者で昨夏に亡くなった砂原秀遍さんの遺作展を同時開催。中世・新見庄が東寺の荘園だったことから何度も新見を訪れるなど市民と交流し、書家としても知られた砂原さんの書14点が並ぶ。遺作展は来年1月6日から作品を一部入れ替え、2月14日まで展示する。

 月曜休館。問い合わせは新見美術館(0867ー72ー7851)。

(2020年12月04日 19時36分 更新)

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