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雪舟の最高傑作 県立美術館で公開 21年2月 国宝「四季山水図巻」

岡山で47年ぶりに公開される雪舟の国宝「四季山水図巻(山水長巻)」(部分)=1486年、毛利博物館蔵
岡山で47年ぶりに公開される雪舟の国宝「四季山水図巻(山水長巻)」(部分)=1486年、毛利博物館蔵
 今年生誕600年を迎えた室町時代の画僧雪舟(総社市出身、1420~1506?年)の最高傑作、国宝「四季山水図巻(山水長巻)」が来年2月、岡山県立美術館(岡山市北区天神町)の特別展に出品されることが3日分かった。円熟期の雪舟が長さ16メートルにわたり四季折々の風景を描いた水墨の絵巻は、毛利博物館(山口県防府市)の秘蔵品で、岡山での公開は47年ぶり2度目となる。

 雪舟は総社・宝福寺を経て京都・相国寺で絵を学び、山口の守護大名大内氏の下で制作。1467年に大内氏の船で中国・明に渡り、初めて本場で学んだ画家として名声を確立。没後も後世の画家に信奉され“画聖”と称された。作品6件が国宝に指定されている。

 中でも山水長巻は66歳になった雪舟が大内氏に献上するため、集大成として挑んだ大作とされる。長大な画面に春夏秋冬と移ろう雄大な自然、そこに暮らす人々の営みなどを力強い筆致で生き生きと表現し、最高傑作と名高い。

 大内氏滅亡後、毛利氏の手に渡り“門外不出”の至宝として扱われてきた。所蔵する毛利博物館では毎秋1カ月展示するが、作品保護のため国宝の公開は年間60日以内と規定されていることもあり、他館に貸し出すことはまれ。岡山では1974年、岡山美術館(現林原美術館、岡山市)の「特別展 雪舟」で1週間だけ公開されている。

 特別展「雪舟と玉堂―ふたりの里帰り」は雪舟生誕600年と江戸時代の文人画家浦上玉堂(岡山市出身、1745~1820年)の没後200年に合わせ、2月10日~3月14日開催。雪舟の国宝5件、玉堂の国宝1件を含む計160件を展覧する。

(2020年12月04日 07時31分 更新)

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