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認知症役 94歳看板俳優らに拍手 奈義で介護考える新作劇上演

熱演する看板俳優の岡田さん(左)
熱演する看板俳優の岡田さん(左)
認知症をテーマにした劇「ハッピーソング」の一場面
認知症をテーマにした劇「ハッピーソング」の一場面
 「老いと演劇」をテーマに岡山県内外で活動する劇団「OiBokkeShi(オイボッケシ)」は28日、新作「ハッピーソング」を同県奈義町豊沢の町文化センターで初上演した。94歳の看板俳優・岡田忠雄さん=岡山市=や町民らが出演し、認知症の人の介護の在り方を観客に問い掛けた。

 劇団を主宰する菅原直樹さん(37)=同町=が書き下ろした新作。新型コロナウイルス感染拡大予防のため観客数を制限し、104人が観劇した。

 俳優を目指して上京した主人公が帰省していた実家に、岡田さん演じる認知症の老人が上がり込む場面からスタート。「ここはわしの家じゃから出て行け」と叫ぶ老人を主人公は追い出すが、老人の抱える背景を知る中で、ありのままを受け入れ、地域で温かく見守っていく様子を演じた。

 出演者のユーモアを交えた演技に、会場からは笑いが起こり、大きな拍手が湧いていた。会社員女性(34)=同町=は「岡田さんの演技に引き込まれた。認知症や介護について、自分に置き換えて考えたいと思った」と話していた。

 劇団は2014年に発足し、今回が8作目。29日も公演があり、午後2時開演。一般1500円、20歳以下は千円。感染予防に向け、28日と同様に席数を減らす。

(2020年11月28日 20時36分 更新)

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