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高さ日本一のビル「あべのハルカ…

 高さ日本一のビル「あべのハルカス」がそびえる大阪市の天王寺地区。そこから地下鉄で1駅南の昭和町周辺で、「バイローカル」(Buy Local)運動が展開されている▼身近な地域の店で買い物や外食をしよう、という取り組みだ。天王寺地区の大型商業施設や量販店に目が向きがちな中で、地元有志らが7年前に始めた。ネットでの各店の魅力発信やマップ配布、出店して大勢が集うイベントの開催などで地域の人にアピールしている▼もとは米国が発祥の運動である。身近な店を積極的に利用して地元にお金を回して雇用を生み、顔の見えるコミュニティーづくりなどにも役立て、地域の価値を高める狙いだ▼参加店は当初の約30店から約80店に増えた。今年、コロナ禍でこの運動によるPR効果が発揮された。住民が遠出を控える中で、売り上げが増えた店も多いという▼「バイローカル◯◯」―。◯◯に入るのは各地の都市名だ。こんなキャッチフレーズの取り組みが急速に広がっている。自治体や経済団体が、コロナ禍で苦境にある地元の店舗を支援しようと打ち出すケースが多いようだ▼地域で魅力的な店が増え、そこで買うことがすてきな暮らしだと人々が当たり前に思う。「目指していたそんな未来が近づいてきた」。大阪の運動の仕掛け人が語った言葉に期待が膨らむ。

(2020年11月24日 08時00分 更新)

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