山陽新聞デジタル|さんデジ

熊沢蕃山没後330年で記念行事 備前市、展示会や討論会

蕃山の没後330年記念行事を紹介する立花会長
蕃山の没後330年記念行事を紹介する立花会長
熊沢蕃山没後330年で記念行事 備前市、展示会や討論会
 備前市ゆかりの儒学者で、江戸期の岡山藩政の安定化に力を尽くした熊沢蕃山(ばんざん)(1619~91年)の没後330年記念イベントが20日以降、同市内で相次いで開かれる。蕃山の横顔や功績を紹介する展示会、まちづくりをテーマにした討論会などが予定されている。

 蕃山は1645年に岡山藩に仕官し、治山治水事業や農業政策を主導し、国特別史跡の旧閑谷学校(閑谷)創設にも影響を与えた。54年の旭川大洪水で藩に飢饉(ききん)が襲った際には、幕府から約4万両(40億円相当)を借り、藩米の解放を藩主・池田光政に進言して領民を救ったとされる。

 熊沢蕃山顕彰保存会が20~22日に市民センター(西片上)で開く記念展は、蕃山がしたためた漢詩や73年の生涯をまとめたパネル、経世済民を論じた著書「大学或問」など約30点を展示する。蕃山が使ったとされる文机も公開。入館者には蕃山の功績やこぼれ話をまとめた記念誌も無料で配る。入館無料。

 28日は県青少年教育センター閑谷学校(閑谷)で蕃山、山田方谷の顕彰団体などがまちづくりについて議論する「蕃山~方谷サミット」(実行委主催)を開催。12月12日には市民センターで「論語かるた」を監修した森熊男・岡山大名誉教授らを招いたフォーラム(市教委主催)がある。

 顕彰保存会の立花尚会長は「身分制度が厳しい時代に、領民を一番に考えて奔走した偉人の功績を知ってほしい」と話している。

(2020年11月19日 16時38分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ