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沖縄・糸満中へ届け!メッセージ 修学旅行中止の倉敷・南中生収録

首里城のモザイク画を掲げ、糸満中生に向けて合唱する南中3年生
首里城のモザイク画を掲げ、糸満中生に向けて合唱する南中3年生
 新型コロナウイルスの影響で沖縄への修学旅行が中止となった倉敷市立南中(同市西富井)の3年生が、現地で一緒に平和学習を行う予定だった地元の中学生向けに、合唱やメッセージを収録したDVDを作成している。火災から1年たった首里城の再建を願い、巨大なモザイク画も完成させた。

 3年生341人は、1年の時から平和学習に取り組み、広島市の広島平和記念資料館を訪れたり、伝承者の話を聞いたりしてきた。修学旅行では太平洋戦争中、激しい地上戦があった沖縄の糸満中生との交流を予定。昨年からインターネットのテレビ電話を通して知識を深め合っていた。だが、コロナ禍で修学旅行は延期の末に中止となり、対面による交流も断念せざるを得なくなった。

 今回の企画は、3年主任の教諭や音楽の教諭らを中心に、校内の声を拾い集めて実現した。

 合唱は感染症対策を取りながら週1回の音楽の授業で練習。10月下旬に行った収録では、3年生が校舎3、4階の廊下に並び、模造紙に色とりどりの折り紙を貼って作り上げた首里城のモザイク画(縦約3・5メートル、横約6メートル)を掲示した。平和への願いを込め、2000年の九州・沖縄サミットで紹介された「HEIWAの鐘」と、東日本大震災の復興を祈って歌われた「あすという日が」の2曲を高らかに歌い上げた。

 3年の生徒(14)は「先生方のおかげで、沖縄の中学生に平和の大切さを伝えられた。直接会えなくて残念だけど、心を込めてみんなで歌った」と満足げ。3年主任の教諭も「今できることに焦点を当てた。生徒の絆も深まったと思う」と話した。

 このほか、クラスごとに糸満中生へのメッセージを収録。DVDは年内にも同中に贈るという。校内では首里城再建への募金も行っている。

(2020年11月10日 20時08分 更新)

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