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他窯業地から見た備前焼の魅力は 岡山でフォーラム、学芸員ら意見

備前焼の魅力や可能性について話し合ったフォーラム
備前焼の魅力や可能性について話し合ったフォーラム
 全国7会場を巡回する特別展「The 備前」を開催中の岡山県立美術館(岡山市北区天神町)で25日、備前焼フォーラムが開かれた。先に巡回した窯業地の益子(栃木県)、萩(山口県)、丹波(兵庫県)の美術館学芸員が招かれ、外から見た備前焼の魅力や可能性について出品作家らと意見交換した。

 益子陶芸美術館の松崎裕子、山口県立萩美術館・浦上記念館の市来真澄、兵庫陶芸美術館のマルテル坂本牧子の3氏が登壇しそれぞれの窯場と比較。同じ六古窯の一つ、丹波焼と比べた坂本さんは「丹波は途中で施釉(ゆう)に転じたが、無釉焼き締めを貫いた備前はブランドを確立、海外でも知名度が高い」と独自性を評価した。

 同展に出品する伊勢崎創(52)、矢部俊一(52)、伊勢崎晃一朗(46)の3氏は土や造形へのこだわりを紹介した。学芸員側から「伝統が重いのか、備前焼はストイック。もっと冒険していいのでは」と投げ掛けられる一幕もあり、作家側は「時代が求めているものをしっかり見極めていきたい」などと応え、聴講した約110人から拍手が送られた。

 同展は山陽新聞社など主催。11月8日まで、10月26日休館。

(2020年10月25日 21時09分 更新)

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