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シカよけて 列車に「忌避音装置」 JR岡山支社、姫新線に試験導入

列車に取り付けられたシカよけの「忌避音装置」
列車に取り付けられたシカよけの「忌避音装置」
 シカが列車に衝突する事故が相次いでいるのを受け、JR西日本岡山支社は27日から、姫新線の一部列車にシカよけの「忌避音装置」を試験的に導入する。犬の鳴き声やオオカミの遠ぼえなどを組み合わせた音で、佐用(兵庫県佐用町)―新見間で当面取り組み、効果を検証する。23日、岡山気動車区(岡山市北区国体町)で装置が報道陣に公開された。

 運転席に操作機器を置き、車両外側の前方と後方にスピーカー(18センチ四方、厚さ3・5センチ)を設置。「キャンキャン」という犬の甲高い鳴き声や「ワオーン」というオオカミの遠ぼえ、シカが危険を察知した際に出す「ピャッ」という警戒のための声を混ぜており、シカの出没する山間部などで流す。JRグループの鉄道総合技術研究所(東京)が2018年に開発した。

 岡山支社によると、管内(岡山県内、広島県東部)で発生したシカとの衝突事故は近年増加傾向にあり、19年度は129件(前年度比57件増)。本年度も9月までの半年間で61件(前年同期比2件減)に上っている。柵を設置するなど線路内に立ち入らせない対策も講じてはいるが、効果は限定的という。

 前田武郎区長は「効果があれば、他の路線にも広げることを検討したい」としている。

 JR西管内では広島支社も今年6月に同装置を試験的に導入している。

(2020年10月23日 12時41分 更新)

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