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超晩生の桃「冬美白」収穫期 赤磐、特産化へ若手農家が栽培

冬美白を収穫するプロジェクトのメンバー
冬美白を収穫するプロジェクトのメンバー
 赤磐市山陽地区で、10月下旬~11月中旬に食べ頃を迎える希少な桃「冬美白(とうびはく)」が収穫期を迎えた。若手農家グループが特産化に向けて10年以上前から栽培しており、樹木が成熟してきたことで出荷量は前年の5割増を見込んでいる。11月からは冬美白をPRする動画のネット配信にも乗り出し、知名度アップへ弾みをつける。

 市内の若手農家でつくる「山陽冬美白プロジェクト」が2009年から試験栽培を始め、現在は8人が計約60本の木を育てる。一般的な桃のシーズンは6月下旬~9月中旬だが、冬美白は突然変異で生まれた“超晩生(おくて)”の品種。甘みが強く大玉なのが特長で、中には1個400グラムを越えるものもあるという。

 同プロジェクトによると、今季は9月以降に十分な日照と適度な降雨に恵まれ、品質は上々。収穫可能な木が増え、台風による落果被害も少なかったことから、今季は約1万5千個の収穫を見込んでいる。

 今年は16日に収穫がスタート。メンバーは各自の農園で桃を包む袋の中をのぞき込み、熟し具合を確認しながら作業を進めている。収穫した桃は観光農園・農マル園芸(上市)や農産物直売所「稚媛の里」(馬屋)に出荷するほか、今年からはインターネットでの販売も本格化させる。

 11月上旬には冬美白の知名度アップに向け、動画投稿サイト「ユーチューブ」に専門チャンネルを開設する。冬美白の特長や栽培の苦労話、販売戦略などを発信する予定。既に5本の動画を撮り終えており、年内に10本以上の投稿を計画している。

 代表の今井浩二さん(53)=赤磐市=は「栽培技術の確立はまだ途上だが、地道な実験により秀品率は上がってきた。近隣の桃農家にも栽培を呼び掛け、将来的には清水白桃に並ぶ赤磐のブランドに育てたい」と話している。

(2020年10月22日 18時38分 更新)

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