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岡山県が総社に専門家チーム派遣 クラスター発生備え指導

4人が感染した総社市のグループホームで防護服を着用する岡山県の専門家チーム=20日深夜(県提供)
4人が感染した総社市のグループホームで防護服を着用する岡山県の専門家チーム=20日深夜(県提供)
 岡山県内で21日、新型コロナウイルスの感染確認が1日としては過去最多の11人に上った。感染者が確認された岡山、総社、津山市では接触者の把握などが進められるとともに、県は総社市の高齢者施設にクラスター(感染者集団)の発生に備えた専門家チームを派遣。同市も独自に施設職員の家族が検査を受けられるよう支援策を打ち出し、不安の解消やさらなる感染拡大の防止に努めた。

 県の専門家チームは9月に編成。総社市のグループホーム「吉備の里」は、重症化リスクが高い高齢者が多いとして派遣を決めた。県によると、医師、看護師の計4人によるチームは20日深夜に施設入りし、発熱やせきなど症状の有無で入所者の居住エリアを区切ることや、手すり、ドアノブのアルコール消毒の徹底などを指導した。

 総社市は片岡聡一市長が会見し、PCR検査で陰性だった職員の同居家族を対象に希望を募り、地元の吉備医師会と連携して同検査を行うことや自主隔離のための宿泊施設の準備を表明。22日に市内にある高齢者施設とウェブ会議を開き、「感染予防の徹底を求めると同時に、引き続き高齢者のために頑張ってほしいと激励したい」とした。

 吉備の里を運営する清音金型製作所(同市)の男性経営者(47)によると、同社はグループホームや有料老人ホーム、訪問介護など市内で9事業所を展開。21日朝までに各事業所の利用者とその家族、職員に感染者が出たことを電話連絡した。今回感染が確認された男性介護従事者は他の施設への行き来はないため、いずれの事業所もこれまで通り運営している。

 経営者は、市内の高齢者施設への風評被害を防ぐため公表したとし「県などの指示に従って感染予防を徹底する」と話した。

 津山中央病院(津山市)は21日、ホームページで職員と入院患者計3人の感染が新たに確認されたことを公表するとともに、感染対策を十分に行い、診療は縮小せずに継続するとした。

 クラスターが発生した岡山市は10月に入って17人と感染確認が増加傾向にあるが、会見に臨んだ福井貴弘・市保健福祉局長は「会社内や家庭内の感染が多く、感染ルートが判明している人がほとんど。感染が拡大しているという判断にはならない」との見方を示し、「手洗いや3密回避という基本を守り、その上で通常の経済活動もしてほしい」と呼び掛けた。

(2020年10月21日 23時18分 更新)

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