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花の裏にも花、珍しいミコシギク 新見・鯉が窪湿原で住民が発見

1本の茎から花が2輪咲いたミコシギク
1本の茎から花が2輪咲いたミコシギク
鯉が窪湿原でかれんな花を咲かせている通常のミコシギク
鯉が窪湿原でかれんな花を咲かせている通常のミコシギク
 “西の尾瀬”と称される国天然記念物・鯉が窪湿原(新見市哲西町矢田)で、白い花びらがかれんなキク科の多年草・ミコシギクが1本の茎から表裏に花を二つ咲かせ、地元の話題になっている。湿地に分布するミコシギクは絶滅が危惧されており、専門家は「二つの花をつけるのは珍しい」としている。

 ミコシギクは、長さ約30~100センチの茎に直径5センチほどの花をつける。岡山県レッドデータブックで絶滅危惧I類、環境省レッドリストで同II類に指定。ただ、同湿原では各地に自生し、9~10月に多くの花を咲かせる。今年も例年通り湿原を白く彩っており、その中から地元住民が花が表裏についた1本を見つけた。

 倉敷市立自然史博物館によると、茎先端の成長点が虫に食べられるなどして傷ついて分岐し成長したとみられ、三つ葉のクローバーが四つ葉になるのと同じ原理という。

 同館の狩山俊悟学芸員は「生息地が少なく、貴重なミコシギクでは初めて聞いた」と話している。

(2020年10月12日 17時49分 更新)

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