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バス路線「瀬戸大橋線」が減便 21年3月に廃止 島民の足に影響

高校に通うため瀬戸大橋線を利用する高校生=1日午前7時10分、与島
高校に通うため瀬戸大橋線を利用する高校生=1日午前7時10分、与島
1日から減便した下津井電鉄の瀬戸大橋線=同日午後5時40分、櫃石島
1日から減便した下津井電鉄の瀬戸大橋線=同日午後5時40分、櫃石島
バス路線「瀬戸大橋線」が減便 21年3月に廃止 島民の足に影響
 倉敷市児島地区と瀬戸内海の有人3島(坂出市)を結ぶ路線バス「瀬戸大橋線」が1日、1日6往復から3往復に半減された。赤字に伴う路線見直しの一環だが、バスを利用して島で生活や仕事をする人たちに影響が出ている。来年3月末には廃止されることが決まっており、香川県と坂出市は島民の足の維持に向けて協議を進める。

 同線は3島から岡山県側にアクセスする唯一の公共交通機関で、下津井電鉄(岡山市北区大元駅前)が運行。倉敷市のJR児島駅から櫃石島、岩黒島、与島に至るルート(片道15・8キロ、所要時間約30分)を走る。同社によると、利用客の少ない赤字路線などを理由に、午前中は3往復が1往復(児島駅発は6時40分)に、午後は3往復が2往復(同0時20分と4時45分)に減便された。

 この影響で岩黒島の岩黒中学校では、与島経由でバスで通っていた非常勤講師4人の通勤に支障が出るとして、公用車1台を配備。川崎晋吾校長らが運転し、岩黒島―与島間を送迎する対応を始めた。

 岩黒島にはバスで通学する高校生もおり、香川県立高に通う3年の女子生徒(18)は「授業や部活が早く終わる日でも、随分待たないと帰れなくなった。冬は暗くなるのも早いので不安」と話す。

 「減便も大変だが、廃止はもっと困る」と訴えるのは、櫃石島の漁業男性(73)。マイカーがなく、バスで月1回程度、児島地区の歯科医に通う。同線が廃止されれば「乗り合いタクシーなど代替手段の確保を」と求める。

 香川県と坂出市は来年4月以降の路線維持に向け、坂出方面から与島まで路線バスを運行する琴参バス(丸亀市)と協議。同社は「瀬戸大橋を走る路線バスは島民の貴重な交通手段。空白地帯を作らないよう、できる限り協力したい」としており、与島から児島地区までのルート延伸を含めた対応について検討を重ねている。

(2020年10月01日 20時43分 更新)

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