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0%を表す白から、黄、オレンジ…

 0%を表す白から、黄、オレンジ色と濃くなり赤は30%以上―。全国1741市区町村議会に占める女性の割合を5段階に色分けした「見える化マップ」である。内閣府のホームページで見つけた▼昨年末現在、岡山県の白く抜けた「女性ゼロ議会」は六つ。だが改訂版では、へその部分が黄色に変わる。先日の吉備中央町議選で、12年ぶりの女性町議が2人生まれた▼より魅力的な町づくりへ、大きな期待がかかっていることだろう。県内の町村議会における女性比率(5・5%)を多少は押し上げ、都道府県別ワースト5位から順位を上げられるかもしれない▼日本には地方議員が3万2千人以上いる。だが、そのうち女性は15%にも満たない。暮らしに身近な課題に取り組む仕事なのに、進出が難しいはずの国政の場と変わらないのが現状だ▼「政治は男性のもの」という思い込みが地方ほど根強いことが背景にあるとされる。働きやすい環境づくりも進んでいない。冒頭のマップでは議会ごとに産休制度やセクハラ研修の有無が分かるが、「空白地帯」のあまりの多さには目を見張ってしまう▼それでも近年は、地縁、血縁に乏しい女性候補を会員制交流サイト(SNS)で支えるといった後援会活動が各地で広がっているという。多様な声を議場に届けるために、できることはあるはずだ。

(2020年09月30日 08時00分 更新)

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