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望まない妊娠防止へ費用支援を 県内の女性有志が「パブ」開店へ

プレオープンしたパブのカウンターに立つ呼び掛け人の横田さん(右)。有志の女性たちが日替わりで「ママ」を務める
プレオープンしたパブのカウンターに立つ呼び掛け人の横田さん(右)。有志の女性たちが日替わりで「ママ」を務める
 性暴力や避妊の失敗による若い世代の「望まない妊娠」を防ぐため、緊急避妊薬の費用を支援する市民プロジェクトが岡山県内で始まる。有志の女性たちが岡山市内にパブを開き、売り上げを活動資金に充てる。

 パブの収益と寄付で基金を設け、女性や子どもを支援している県内のNPO団体などをサポートする。女性から予期しない妊娠の相談を受けた支援団体が緊急避妊薬代を含む医療費を負担した際、その全額を基金から提供する。ドメスティックバイオレンス(DV)の被害や家出といった理由から緊急的に身を寄せる場所が必要な場合、ホテルなどの宿泊費も肩代わりする。

 店名は「パブリックスペース 日替りママ」。教育関係者、飲食店経営者、建築士、行政書士、ステンドグラス作家、ミュージカル女優ら多様な立場の女性約10人で活動をスタート。日替わりで「ママ」を務める。

 資金を継続的に集められ、子どもや女性をめぐる社会問題と関わりが薄い人でも来店するだけで支援に参加できる仕組みとして、実店舗を活用したプロジェクトを考えた。

 緊急避妊薬は医師の処方の下、性交後72時間以内に服用する。保険が適用されず、費用は6千円から2万円程度とされる。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛の影響などで、各地の医療機関、支援団体には中高生ら若い世代から「妊娠したかもしれない」との相談が増えたという。

 呼び掛け人の飲食店店主横田都志子さんは「望まない妊娠は虐待やDV、貧困につながる。訪れるだけで困っている人の力になれる社交場を利用してほしい」と話している。

 パブは「エバーグリーン内山下」(岡山市北区内山下)内に10月2日、オープンする。営業は月~金午後6時~10時。「ママ」の希望者を募集しており、問い合わせは同店(086―226―1100)。

(2020年09月29日 21時41分 更新)

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