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瀬戸南高 全校挙げ川柳創作40年 表現力や感受性磨く

川柳作品を収めた句集「しくらめん」を読む川柳委員会メンバー
川柳作品を収めた句集「しくらめん」を読む川柳委員会メンバー
 瀬戸南高(岡山市東区瀬戸町沖)は、全校を挙げた川柳の創作活動に取り組んでいる。40年以上も前に始まった同高の伝統行事で、生徒らでつくる「川柳委員会」が長期休みに合わせて生徒や教員から募り、優秀作品を選んで校内で発表。文章の表現力や感受性が磨かれ、生徒たちが交流を深めるきっかけにもなっている。

 川柳作りは1978年、自分の心情を言葉で表現する練習にと生徒指導の一環で始まった。春、夏、冬休み前になると、川柳委員会が季節などにちなんだ兼題を出題し、全校生徒と教員の計約500人が1人1句を投稿する。

 地元の川柳愛好家3人に選者を依頼し、特に優秀な「天の句」「地の句」「人の句」の3作をはじめ、佳句5句と入選20句を兼題ごとに選ぶ。入賞作は校内に掲示し、年に1回発行する句集「しくらめん」に収録し、生徒らに配布している。

 今年の夏休みに出題した兼題「日焼け」では、3年野尻春奈さんの〈試合後のくつ下焼けがよく目立つ〉が最優秀の天の句に決定。講評で「日焼け具合が際立っており、多くを語らず、多くを表現できている」と称賛された。地の句は〈思い出は日焼けとともに消えていく〉、人の句は〈日に焼けた小麦の肌にひとめぼれ〉だった。

 長期休み以外にも、改元や新型コロナウイルス感染症といった世の中の動きに合わせて出題し、川柳は学校行事の一つとして定着している。今年は全国高校生川柳コンクール(福岡大主催)にも初挑戦する。

 川柳委員長の3年中尾愛音さん(18)は「句の感想を言い合えば、先生や友人との会話も弾む。瀬戸南高の象徴の一つとして末永く続いてほしい」と話している。

(2020年09月28日 07時04分 更新)

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