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<大ヒット盤>A.B.C-Z『CONTINUE?』多彩な楽曲に意気込み感じる

 
 
 通算7作目のアルバム。アクロバットや華麗なダンスの実力も示すため、2012年にDVDデビューした5人組だが、本作では音楽だけでもどれだけ表現できるかという意気込みが感じられる。

 通常盤は、全16曲収録で、ロールプレイングゲームのようなテーマ曲『Theme of CONTINUE?』の後、4つ打ち系の『BAD GAME』、スムージーな『Don’t hurt anymore』、失恋バラードの『涙雨』、ギラギラと熱気を帯びたアッパーな『Mr.DAZZLING』など、驚くほど多彩だ。

 それでも、軽いラップと楽しげな雰囲気の『GAME OVER!!!』は初期のNEWS風だし、流麗なメロディーのラブソング『Only One!』はKinKi Kids風、スカのリズムの『さぁ生きまくれ!wonderful life!』は関ジャニ∞風、そしてラストの温かいエールソング『ささいなことが』は嵐(あらし)風と、彼らの安定した歌唱力が全体をジャニーズらしくまとめている。

 中でも、たまには自分を解放しようと高速ユーロビートで歌う『チートタイム』や、恩師に会いに行くことで夢追いの難しさを実感するミディアム調の『Oh! Teacher』など、スター性に固執しない楽曲が、より彼ららしく思えた。この路線で、アコースティックな演奏の楽曲があれば、この5人の性格の良さが活きるような気がする。

 本作を聴けば、答えがすぐに見つからなくても、じっくり頑張ってみようと前向きな気持ちが増幅するはず。
(ポニーキャニオン・通常盤 3000円+税)=臼井孝

(2020年09月16日 07時09分 更新)

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