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下電 児島のバス2路線廃止へ 由加山線と下津井線、利用低迷で

9月末で廃止される下津井電鉄の由加山線=倉敷市児島由加
9月末で廃止される下津井電鉄の由加山線=倉敷市児島由加
 倉敷市児島地区で、下津井電鉄(岡山市北区大元駅前)が運行する路線バス2路線が、今月末で廃止される。由加山(倉敷市児島由加)につながる「由加山線」と、下津井地域を走る「下津井線」。長らく続いた利用の低迷が影響した。

 2路線はJR児島駅(同市児島駅前)から各方面に延びる。現在、由加山線は夕方、下津井線は朝の各1往復運行されている。乗客の回復が見込めないことから、同社は3月、中国運輸局に2路線の廃止を届け出た。

 由加山線(往路11・9キロ、復路10・3キロ、所要時間約35分)は、琴浦地域の沿岸部から山間部を経て、由加神社本宮と由加山蓮台寺に近い停留所に向かう。往路は同市児島田の口の「峠地区」を経由する。同社によると、通学の利用があったものの、この十数年は乗客が少なく、ゼロの便もあったという。

 廃止により、同市児島由加、児島白尾など山間部につながる公共交通はなくなる。峠地区で自治会長を務める石井純一さん(65)は「マイカーが一層欠かせなくなり、高齢者の運転免許返納がしづらくなる」と言う。

 下津井線(8・0キロ、同約25分)は、児島地区中心部から南進し、瀬戸内海に面する湾岸道路を通り、旧下津井電鉄下津井駅(同市下津井)そばの停留所まで走る。下津井地域には、市からの補助を受けて同社が運行しているJR児島駅発着の循環バス「とこはい号」があり、同線の経路をほぼカバーする。

 同社は「利用者が少ない状況が続いていた。新型コロナウイルス禍で経済状況の厳しさが増す中、経営の効率化を理解してほしい」としている。

 JR児島駅からの路線では、瀬戸内海に浮かぶ有人3島(坂出市)を結ぶ「瀬戸大橋線」が来年3月末で廃止されることが決まっている。

(2020年09月13日 09時23分 更新)

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