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被災地をサイクリングで盛り上げ 真備に特製スタンドお目見え

パン店で特製スタンドについて説明する堀口さん(中央)と木谷さん(左)
パン店で特製スタンドについて説明する堀口さん(中央)と木谷さん(左)
 被災地をサイクリングで盛り上げよう―。西日本豪雨で甚大な被害を受けた倉敷市真備町地区に、スポーツタイプの自転車を駐輪できる特製のスタンドがお目見えした。地元の住民や企業の思いがこもった第1弾で、飲食店など3カ所に設置されている。

 スタンドは高さ約1・1メートル、幅約1・5メートル。水平のバーにサドルの先端部分を引っ掛ける形状で、ロードバイクやクロスバイクを3台収容できる。県産ヒノキ製で、自転車の絵や店のロゴ、同町地区のマスコットキャラクター・マービーちゃんなどの焼き印が入っている。

 企画したのは、ロードバイク歴10年の会社員木谷倍三さん(55)=同町。「スタンドがあれば店に立ち寄る機会が増えるはず。災害やコロナ禍で苦境に立つ店を応援したい」と思い立った。

 木谷さんが話を持ち掛けた木製家具製造のホリグチ(同町市場)の社長堀口真伍さん(43)は偶然にも、サイクリングによる地域活性化策を思い描いていた。二つ返事で制作を引き受けるとともに、設置を快諾した店への寄贈を決めた。

 8月末までにパン店「パンポルト」、うどん店「さるや」、美容院「アコリエンテ」(いずれも同町箭田)に贈り、パン店の戸澤由加里さん(35)は「気持ちがありがたい」とお礼を述べた。

 趣旨に賛同した竹製家具・雑貨製造のテオリ(同町服部)も地元の竹を使ったスタンドを3台制作。今月中にまきび公園などに設置される予定だ。

 堀口さんもクロスバイクに乗り始め、復興に向かう真備の様子を見てもらったり、国史跡・箭田大塚古墳などの観光資源を訪ねたりする手段として有効とみる。「この活動が他の企業にさらに広がるとともに、自転車を通して地区内や近隣市町とのつながりが強まれば」と期待する。

(2020年09月03日 19時01分 更新)

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