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“ちゃめっ気看板”で交通安全 岡山の警備会社が25ヵ所設置

ちゃめっ気たっぷりに飲酒運転防止を呼び掛ける看板。従業員がモデルを務めている=岡山市北区駅元町
ちゃめっ気たっぷりに飲酒運転防止を呼び掛ける看板。従業員がモデルを務めている=岡山市北区駅元町
シートベルト装着を訴える看板=岡山市北区花尻あかね町
シートベルト装着を訴える看板=岡山市北区花尻あかね町
 「お酒飲んだら運転しちゃダメでしょー」「やだぁ~煽(あお)らないでぇ」―。警備服姿の男たちがちゃめっ気たっぷりのポーズで交通安全のメッセージを送る。そんなユニークな看板が岡山市内のあちこちの幹線道路沿いにお目見えし、ドライバーの目を引いている。

 設置したのは交通誘導警備会社「KIG」(岡山市北区春日町)。昨年7月から国道2号をはじめ、JR岡山駅近くや山陽新幹線沿いの幹線道など通行量の多い25カ所に取り付けた。モデルは同社の従業員や趣旨に賛同した協力会社の関係者たちだ。

 シートベルトの装着を訴える看板は、ふさぎ込んだ警備員の肩に手を掛けた同僚が「シートベルトしないからフられたんだって?」。ゆとりある運転を促す看板は「まあまあ、そんなに焦らずに」と赤い旗を持って笑顔で語りかける。

 内容も時勢に合わせている。あまりウインカーを出さない県民性が話題になると、ウインクした警備員が親指を立てて「ウインカー出そうぜ」と呼び掛ける看板を設置。昨年12月にスマートフォンを操作しながら運転する行為の罰則が強化されると「ながら運転」防止の警告板を作った。

 きっかけは約2年前。当時35歳だった男性従業員が業務時間外に自転車で岡山市内を走行中、自動車と衝突して亡くなった。田代康介社長(36)は「真面目に頑張っていた仲間でショックだった。看板は1件でも交通事故が減ってほしいという思いを込めた」と言う。

 アイデアは社内で話し合って決める。「少しでもドライバーの目に留まるよう、あえてくだけた文言やユーモアのあるポーズにしている。交通安全の意識を高めてもらいたい」と田代さんは話す。

(2020年08月25日 09時22分 更新)

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