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聴覚障害者を筆談ツールで支援 岡山要約筆記クラブ 利用呼び掛け

岡山要約筆記クラブが利用を呼び掛けている手帳サイズの筆談ツール「メモラー」
岡山要約筆記クラブが利用を呼び掛けている手帳サイズの筆談ツール「メモラー」
 新型コロナウイルス対策のマスク着用により、口元の動きが見えずに意思疎通に苦慮する聴覚障害者を支援しようと、岡山要約筆記クラブ(岡山市中区小橋町)は手帳サイズの筆談ツールの利用を広く呼び掛けている。

 同クラブや県難聴者協会によると、聴覚障害者は意思疎通の手段として、手話のほか相手の口の動きを見ることが少なくない。しかし、マスク着用のため口元が見えず、補聴器でも音声が拾いづらいといった声が寄せられているという。

 ツールは、同クラブが手作りしている要約筆記者向けの「メモラー」。書いたり消したりする作業が容易なホワイトボードのミニサイズ版で、ボードの表面と同じ素材のシート(縦17センチ、横24センチ)を厚紙に貼り付けている。折り畳め、布のカバーにペンも収納できて持ち運びがしやすい。

 2005年から県内の要約筆記者らに提供していたが、春先以降、聴覚障害者が買い求めるケースが10件あった。同協会の妹尾克己会長は「金融機関や病院、スーパーなどマスクで対応される場面が多くなる中で、意思疎通の助けになる」と説明する。

 同クラブの佐藤聡子会長は「施設の窓口などに用意されていれば聴覚障害者も安心できる。多くの人に使ってほしい」と話している。1個400円で、問い合わせは岡山要約筆記クラブ(080―1633―2570)。

(2020年08月16日 15時08分 更新)

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