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修学旅行中止 代わりに農家民宿を 吉備中央の協議会 県南学校にPR

吉備中央町の農家民宿。修学旅行の中止が相次ぐ中、校外学習の場として利用を呼び掛ける
吉備中央町の農家民宿。修学旅行の中止が相次ぐ中、校外学習の場として利用を呼び掛ける
 新型コロナウイルスの感染拡大で岡山県内の公立小中高校が修学旅行を相次いで中止している状況を踏まえ、吉備中央町の農家民宿13軒でつくる協議会が、主に県南都市部の学校に宿泊利用の呼び掛けを始める。農作業や田舎暮らしを体験できる校外学習の場を提供し、子どもたちの思い出づくりに一役買う。

 修学旅行は、倉敷市の全小中学校や岡山市の大半の中学校、同市の烏城高などが中止を決定。ほかに、感染状況を見ながら実施の可否を検討しているところも多い。中止を決めた学校の中には、代替案として比較的感染リスクの低い県内旅行を探る動きが出ている。

 そのため協議会は今月中旬から、稲の収穫やイノシシの皮を使ったストラップ作り、バーベキューなど農家民宿で体験できるメニューを記した資料を、中止を決めた学校に郵送。必要に応じて、事務局を務める町の担当職員が説明に出向く。

 これまで協議会は県内向けのPRにはほとんど手を付けてこなかったが、県境をまたぐ旅行控えが続く中、「県内の人にも吉備中央町に目を向けてもらえるチャンス」と捉え、まずは児童生徒の取り込みを目指す。各農家民宿に分散することで、一度に50人程度が宿泊できるという。

 協議会は自然豊かな環境を観光客誘致につなげようと、2015年度に発足。主に関西方面や、日本文化に関心を抱く台湾からの修学旅行生の受け入れに力を入れ、19年度は約340人が宿泊した。しかし、現在は新型コロナの影響で予約が入らなくなっている。

 田中美津子会長(68)は「都会では味わえない昔ながらの生活を楽しみ、新型コロナで疲れ切った心と体をリフレッシュしてほしい」と話している。

 料金は、1泊2食付きで小学生が1人6500円、中高生が7500円。問い合わせは事務局の町協働推進課(0866ー54ー1301)。  

(2020年08月11日 17時04分 更新)

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